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ずっとあなたを愛してる 08年フランス/ドイツ

2010年01月06日 14:27

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2009年12月27日銀座テアトルシネマにて鑑賞

評価★★★★★★★★☆☆

監督/脚本/原作:フィリップ・クローデル

出演:クリスティン・スコット・トーマス、エルザ・ジルベルスタイン、セルジュ・アザナヴィシウス、ロラン・グレヴィル、フレデリック・ピエロ、リズ・セギュール、ジャン=クロード・アルノー、ムス・ズエリほか

原題:「IL Y A LONGTEMPS QUE JE T’AIME」

配給:ロングライド

上映時間:117分

小説家として活躍しているフィリップ・クローデルが、刑務所や障害児学級での教員経験を生かし自己を色濃く反映させ造り出した作品。主演のクリスティン・スコット・トーマスがとにかく素晴らしかった。
長い刑期を終えたジュリエットは、妹であるレア一家に身を寄せる事になった。だが長年の空白が簡単に埋まる筈も無く、妹にはぎこちない態度を、レア一家の人たちとは距離を置いてしまう。だが献身的に接してくれる妹や無邪気な姪たち、新たに出会った友人や理解者たちとの出会いを通し、ジュリエットは少しずつではあるが自分の居場所を見い出し始める。ただジュリエットにはレアにさえ話せない秘密を抱えているのだった。


(Yahoo映画レビューに投稿した「ずっとあなたを愛してる」感想文)


上質で素晴らしい作品なのは疑いようもないんだけど、とにかく入り込む事のできない作品だった。ジュリエットと同じ立場の人は”いるんだけど身近にはいない”と云う人が大半という、何とも難しい人物像なのだ。それも極限までリアルに表現しようとするもんだから、よけい軽々しく身近に感じる事ができない。

でも実際もそうなのかもしれないって考えると、また違う意識が芽生えてくる。刑期を終えた人を事情を知った上で迎えるときの気持ち、それも家族であるかそうでないかだけでもその意識は全く異なる現実。またその事を全く知らない上で知り合いになる事や、知りあった上で事実を付き付けられたときに受ける衝撃と相手に対する反応。上っ面だけでいい子ぶってしまうのか、理解はしているものの拒絶してしまうのか。

現実にあっても何ら不思議はない状況なのに、「自分には関係ないんだ!」と考える事をどうしても避けてしまう自分がいた。この作品を観たときに、そんな浅はかな平和願望を打ち破られてしまうようで受け入れる事ができなかったのかもしれない。まあ要するに私が肝の小さい人間だって事を再確認しただけなんだけどね。
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海角七号/君想う、国境の南 08年台湾

2010年01月06日 13:22

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2009年12月27日シネスイッチ銀座にて鑑賞

評価★★★★★★★☆☆☆

監督/脚本:ウェイ・ダーション

出演:ファン・イーチェン、田中千絵、中孝介、リン・ゾンレン、マー・ニエンシエン、ミンション、イン・ウェイミン、マイズ、シノ・リンほか

原題:「海角七號」

配給:ザジフィルムズ/マクザム

上映時間:130分

台湾では記録的大ヒットを飛ばした(「タイタニック」に次ぐ歴代二位)作品。これが長編デビューとなるウェイ・ダーション監督は、今は亡き名匠エドワード・ヤンに師事していたそうだ。今後の活躍にも期待したい。
台北でミュージシャンになる夢に破れ、故郷である恒春に戻ってきた青年・阿嘉。日々やる事も無くブラブラしていたが、郵便配達の仕事をあてがわれ嫌々ながらも請け負う事に。その郵便物の中に”海角七号”とだけ書かれた宛先不明の小包を見付けた阿嘉は、軽い気持ちで中身を開封してしまう。そこには60年前敗戦によって台湾から引き揚げた日本人教師のラブレターが七通あり、手紙には台湾人女性を思う気持ちが切々と綴られているのであった。


(Yahoo映画レビューに投稿した「海角七号/君想う、国境の南」感想文)


自分の予想を裏切る面白さのある作品だったので、普通に楽しんでしまった。レビューにも書いたが、不満と云えば日本人側による勝手な違和感だけだ。むしろ次回作では母国だけに焦点を絞って作品を造って欲しい。それほど人間描写が面白い。何というか優れていると云うより、面白いのだ。・・・褒めてるよ?

キャラクターの設定と配置、そしてそのキャラクターがどう成長していくか、そんな当たり前だが中々描き切る事の難しい人間描写をこの作品はちゃんとこなしている。それもごく自然にだ。それでいて各キャラクターがそれぞれに魅力を兼ね備えていたりもする。何気なく登場したキャラクターを、愛すべきキャラクターにまで成長させてしまうのだ。

私はその部分にとくかく惹かれた。物語自体は正直まとまりが無く、用意されたアイテムも効果的に使いこなしているとは云えないが、それでも楽しく観る事ができたのは登場人物たちが面白いに他ならない。これはもしかしたら感覚的な事であって、誰もがそう思えると云うより私が勝手に喜んでいるだけかもしれないけど。

まあそれでも楽しかったんだからいいんだけどね。

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アバター 09年アメリカ

2010年01月06日 11:11

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2009年12月25日MOVIX三郷にて鑑賞

評価★★★★★★★★☆☆

監督/製作/脚本:ジェームズ・キャメロン

出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガ二ー・ウィーヴァー、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョバンニ・リビシほか

原題:「AVATAR」

配給:20世紀フォックス映画

上映時間:162分

「タイタニック」以来14年振りとなるジェームズ・キャメロン監督最新作品。「アバター」で描かれる映像を造り出すために今まで温めてきただけあって、これまでに見た事の無い映像表現を感じる事ができるだろう作品。
元海兵隊員のジェイクは、地球から遥か彼方の衛星パンドラで実行される”アバター・プログラム”への参加を要請される。パンドラの住人と人間の遺伝子から造られた肉体に意識を送り込むそのプログラムによって、事故で失われた脚を持つジェイクは自由に動ける肉体が手に入る喜びに浮かれてしまうのだった。あるとき調査の一環で訪れた森の中でジェイクは調査隊とはぐれてしまい、野犬に襲われてしまうのだが・・・。


(Yahoo映画レビューに投稿した「アバター」感想文)


物語に物足りなさを感じる人も多いと思うが、個人的には正解だったと思う。これから段々慣れてくればまた違う意見にもなるかもしれないが、今の段階ではこれだけの映像を叩き付けられてしまっては、物語に没頭できる余裕が無いのが正直な処だからだ。

それに劇場予告などでも観る事のできたロボットとの派手な戦闘シーンも確かに凄いんだけど、人の根本でもある”生きる喜び”を非常に素直に表現していた事に驚かされた、と同時に感涙した。ほぼ全編に渡ってのCG表現はもちろん、パンドラの原住民たちでさえCGで表現しているのに、我々人類よりより人間らしく描いてしまうのだ。”人の理想を描く究極の方法論としてやってみたかった”というキャメロン監督の悲願が叶ったような気までしてきた。私には。

ただ今現在ここまで好き勝手できる(技術的・予算・センスなど全てを含め)のは世界中でもキャメロン監督くらいだろう。だから対象を用いて比べる事ができないんだよね。良いも悪いも他に例が無いんだから。だからこそ不満が物語に集中してしまうのもよく判る。まあ生理的に受け付けないって人もいるだろうけど。

今後は楽しみでもあり不安もあるかなぁ。キャメロンは今後3Dしか撮らないって言っているけど、全ての映画が3Dになる訳ではないし、低予算だからこそ表現できる事も当然ある訳だから。まあ共存していくんだろうけど。それとやっぱりあのメガネだよなぁ。特に普段からメガネを掛けている私にとっては”メガネonメガネ”に慣れるって事はあり得ないからね!そっちの方が問題だよ、私にとっては。

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牛の鈴音 08年韓国

2009年12月28日 14:40

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2009年12月20日銀座シネパトスにて鑑賞

評価★★★★★★★★☆☆

監督/脚本/編集:イ・チュンニョル

出演:チェ・ウォン・ギュン、イ・サムスン

原題:「ウォナンソリ(牛の鈴音)」

英題:「Old Partner」

配給:スターサンズ/シグロ

上映時間:78分

母国韓国でドキュメンタリー映画としては異例の累計動員数300万人を超え話題となった作品。農夫であるチェとその妻、そして30年以上共に仕事をしてきた牛の日常がただただ描かれるだけの作品になっている。
79歳になる農夫のチェ爺さんには、30年以上も共に働いてきた牛がいる。牛の寿命は15年ほどなのに、この牛はもう40年も生き続けていた。近代化を頑なに拒むチェ爺さんは一日と休まず牛と共に働き、牛の食べる草のために畑に農薬をまく事もしない。そんなチェ爺さんに長年連れ添ってきたお婆さんは不平不満を垂らす毎日だ。だがかかりつけの獣医に「この牛は今年の冬を越せないだろう」と告げられてしまうのだった。


(Yahoo映画レビューに投稿した「牛の鈴音」感想文)


レビューでも触れたけど、あえて何か伝えるべき事柄は特別無く、何も知らない・仕入れない状態で観て欲しい作品。実際この作品は特別何かを伝えたい・描きたいという表現者としての欲求は無いようで、ただただ2人と1匹の日常を眺めるだけの作品として出来上がっている。だからこそ感じる何かがあるのだろうけど。

ただ韓国でなぜこれほどヒットしたかは謎だ(日本で云えば「踊る大捜査線」よりヒットしてる事になる)。まあ考えて判るような作品じゃないから凄いんだけど。

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ジュリー&ジュリア 09年アメリカ

2009年12月25日 17:34

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2009年12月13日TOHOシネマズ シャンテにて鑑賞

評価★★★★★★★☆☆☆

監督/脚本:ノーラ・エフロン

出演:メリル・ストリープ、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ、クリス・メッシーナ、リンダ・エモンド、メアリー・リン・ライスカブ、ジェーン・リンチほか

原作:ジュリー・パウエル/ジュリア・チャイルド

原題:「JULIE&JULIA」

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

上映時間:123分

女性を主役としたライトコメディが得意なノーラ・エフロン監督による、実在した料理研究家ジュリア・チャイルドと、ジュリアに憧れるジュリー・パウエルのある挑戦を描いた作品。メリルのチャーミングさには脱帽する。
1949年パリ、好奇心旺盛で食べる事が大好きなアメリカ人女性ジュリアは、フランス料理の素晴らしさを学ぶため名門ル・コンドル・ブルーに入学する事を決意する。その事がキッカケで後に料理本を出版、アメリカで大ベストセラーとなり、出演したTV番組は大人気になっていた。その50年後の現代NY。OLジュリーは作家になる夢を諦め、冴えない毎日を過ごしていた。そんなある日料理好きでありジュリアに憧れていたジュリーは、彼女の本に書かれている524のレシピを365日で作り、それを毎日ブログで綴る事を思い付くのだった。


(Yahoo映画レビューに投稿した「ジュリー&ジュリア」感想文)


メリル・ストリープの怪演?に尽きる。そばに居たら鬱陶しいくらい騒がしいジュリアだけど、これほど可愛らしく演じてくれるとは思わなかった。しかも本人ソックリらしい。う~ん、ボナペティ!

ただジュリアの存在以外は至って普通の作品だった。ノーラ・エフロンの演出は職人気質とも云える堅実な表現なため、メリル・ストリープの怪演が無ければそれこそ埋もれてしまいかねない作品になったかもしれない。まあ彼女をジュリア役にキャスティングした時点で成功なんだけどね、この作品。

それと最近は自分の作った料理を紹介するブログがもの凄い数あるだろうから、そういう人には必見じゃないだろうか?ただレビューにも書いたけど写真が無いんだよねェ、ジュリーのブログ。7~8年前の出来事なんだけど、その当時だと普通にデジカメ持っている人もまだそんなにいなかったのかな?文章だけで魅せてしまうなんてそれはそれで凄いんだけど、これじゃあ参考にはならないか。今だったら考えられないもんなぁ、写真の無い料理ブログなんて。

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キャピタリズム マネーは踊る 09年アメリカ

2009年12月25日 15:48

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2009年12月13日TOHOシネマズ シャンテにて鑑賞

評価★★★★★★★☆☆☆

監督/脚本/製作:マイケル・ムーア

出演:マイケル・ムーアほか、お金に溺れた人やお金に裏切られてきた人多数

原題:「Capitalism:A Love Story」

配給:ショウゲート

上映時間:127分

アポなし取材で有名なドキュメンタリー映像作家、マイケル・ムーア監督最新作。今回は”キャピタリズム”(資本主義)に溺れるウォール街をターゲットに、現在の経済破綻や金融危機について迫っていく。
約1年ほど前の2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は金融危機の引き金となり、世界経済は”100年に一度”と呼ばれるほどの不況に陥ってしまった。住宅市場の大暴落により自宅を失う人や、企業や銀行の倒産によって職を失う人が大量発生する一方、金融危機の原因を作った投資銀行や保険会社は公的資金(税金)によって救われ、役員はその後も1億円以上のボーナスを手にしていた。いったい我々の稼いだお金はどこへ消えたのだ!?ウォール街の連中は何をやらかしたんだ!?その謎を解明すべくついにムーア監督はNYウォール街へと突入していく!!


(Yahoo映画レビューに投稿した「キャピタリズム マネーは踊る」感想文)


人が物事の全貌を知る事などまずできないのが普通である。人が一生の内に知り得る知識などはほんの欠片に過ぎず、誰もが一生涯井の中の蛙である事は明白な事実だ(認識するかは別として)。僅かな知識を頼りに結論を導き出すが故に、正しいとされる行いをする事もあれば間違いを多々起こしてしまう事もある。それが人間なのだ。

だからこの作品の掲げる訴えかけもムーア監督自身の訴えかけではあるのは間違いないのだが、それが全面的に正しいかどうかは別の話になってくる。たった2時間で現在アメリカに蔓延っているキャピタリズムの全貌が判る筈もなく、この作品で描かれた事も膨大な事柄の中から取捨選択されたごく一部が映し出されているに過ぎない。それを観てどう感じどう受け止めるかはその人それぞれが判断するしかないのだ。

それでも彼のパフォーマンスに魅力がある事は確かで、誰かが云うべき事を代弁しているのも間違いは無いだろう。そこに描かれる全てが真実とは云えないが、何だかんだとムーア監督の作品を観続けてしまうのは、そこに含まれているであろう真実を探し当てたいという私の中に僅かに残った知的探求心が刺激されるからかもしれない。普段大した知識を得る事が無い私にとっては、こうしたドキュメント作品が大切な資源になっていたりする。

だが、アメリカのドキュメント作品などは特にそうなのだが滅多に日本に入ってくる事はない。ムーア監督だから公開はされるが、他のドキュメントなど公開される形跡すら無い。まあ日本ではヒットしないってのが大きな理由なのだろうが、それよりも「あまりアメリカの裏側を見せたくないんじゃないか?」何て私なんかは勘ぐってしまう。

アメリカで製作されているドキュメント映画は、意外とえげつないモノが多い。それぞれに本質や真実が見え隠れしているので、驚くべき事実を観る事ができたりしてしまう場合がある。だが日本人にとってアメリカはまだまだ魅力的に映る事も多く、それをワザワザ卑下する必要は無いという思惑がどこかにあるような気がしてしまうのだ。

もちろんドキュメント作品の全てが真実を包み隠さず描いている訳ではないし、ごく一部の知識しか得られないかもしれないが、知る権利くらいは与えて欲しいと思うのだ。観る観ない、知る知らないは、どんな場合でも本人の自由にするべきだろう。あまりにその権利を勝手に剥奪されているような気がするのは私だけなのだろうか?

そんな事を考えるようになったのも、レビューに書いた「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」を観てからだ。この番組で紹介されるドキュメント映画は決して古臭い作品ではなく、ここ数年のアメリカの現状を映し出した作品が多い。番組に出演している町山智浩氏の書籍に紹介されていたので作品の存在は知ってはいたが、実際その作品を観た衝撃は結構なモノで、決して日本には入ってこないアメリカの真実が少しずつだが感じ取る事ができる。

別に知らなくてもいいのかもしれない。だが知る権利を与えてくれたこの番組には大変感謝をしている。ただできたら民放で放送して欲しい。もっと話題になってもいい番組だぞ!

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インフォーマント! 09年アメリカ

2009年12月19日 14:48

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2009年12月12日シネマスクエアとうきゅうにて鑑賞

評価★★★★★★★☆☆☆

監督:スティーブン・ソダーバーグ

出演:マット・デイモン、スコット・パラク、ジョエル・マクヘイル、メラニー・リンスキー、ルーカス・キャロル、エディ・ジェイミソン、ラスティ・シュウィマーほか

原作/製作:カート・アイケンウォルド

原題:「THE INFORMANT!」

配給:ワーナー・ブラザーズ映画

上映時間:108分

「チェ」2部作や「エリン・ブロコビッチ」でも実在の人物を描いてきたソダーバーグ監督による、実話を基にはしているが風変わりな語り口のコメディ作品。マットはこの作品で15kgも増量している。・・・結構楽しかったそうだ。
名門大学を卒業し、33歳の若さで大企業の重役にまで上り詰めたエリートのマーク・ウィテカー。彼の勤める会社ADMでは、とうもろこしから作られる”リジン”と呼ばれるアミノ酸を生産しており、ウィテカーは製造工場を任されていた。ところが1992年、そのリジン工場でウィルスが発生し、ADMは毎月700万ドルもの損失を抱えてしまう。責任を追及されたウィテカーは何を思ったか、ウィルスをばらまいた犯人は日本の大企業のスパイで、1000万ドル払えば止めると脅迫を受けたのだと報告してしまう。それを聞いたADMのトップはFBIに介入を依頼するのだったが・・・。


(Yahoo映画レビューに投稿した「インフォーマント!」感想文)


この作品は思った以上に賛否が分かれると思う。とにかく主人公であるマーク・ウィテカーに惚れるかどうかで面白いかどうかが決まるため、興味が沸かなければこれほど無駄な時間は無いってくらいの感想になってしまうだろう。

淡々としか言いようの無い演出がその拍車を掛けているのも明白で、最終的には高評価になった私でさえも正直序盤は眠ってしまった場面も結構あった。それほど演出そのものは退屈極まりなく(もちろんそれは監督の狙いなんだろうけど)、椅子の座り心地の良さと連日の所用の忙しさの疲れからか、子守唄のように眠気を誘う作品であった。

ちなみにこの作品を鑑賞したシネマスクエアとうきゅうと云う映画館(新宿歌舞伎町のど真ん中、ミラノ座の隣り)は、結構古くから単館作品を上映している映画館なのだが、椅子の座り心地が非常にいい。個人的には今まで通ってきた映画館の中でも一番と云える座り心地だ(その代り画面が小さく、字幕が見辛い)。

私は腰が悪いので、普通の固さの椅子だと腰の事が気になって眠くならないのだが、ここは違う。だから非常にリラックスした状態で映画を観れるのだが、それが却って眠気を誘ってしまうと云う良いんだか悪いんだか判らなくなってしまう映画館なのだ。私にとっては。もし行ける機会や時間があれば一度訪れてみて欲しい。ただ本当に画面が小さい(それでいて座席は縦長に設置してある)ので、それだけは覚悟して欲しいけど。

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カールじいさんの空飛ぶ家 09年アメリカ

2009年12月16日 19:11

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2009年12月10日MOVIX三郷にて鑑賞

評価★★★★★★★☆☆☆

監督/脚本:ピート・ドクター

声の出演:エドワード・アズナー、ジョーダン・ナガイ、ボブ・ピーターソン、クリストファー・プラマー、デルロイ・リンドウほか

日本語版声の出演:飯塚昭三、立川大樹、大木民生、松元環季、吉永拓斗、松本保典、大塚芳忠ほか

原題:「UP」

配給:ウォルトディズニースタジオ モーションピクチャーズジャパン

上映時間103分

「モンスターズ・インク」の監督によるピクサー作品最新作。日本でのイメージキャラクターとして野村克也監督が登場したので、「まさか声まで当てたのか!?」と焦ってしまった作品でもある。飯塚昭三氏でひと安心。
幼い頃出会ったカールとエリー。いつか2人で冒険の旅に出ようと云う夢を語り合いながらも、現実の生活に追われ中々思うように行かない日々が続いた。いつしか2人とも白髪が混じり、ついに妻エリーは先立ってしまう事に。エリーと共に過ごしてきた家を再開発の土地買収から守る事だけを生きがいに生きているカールの元に、ある日ラッセルと云う少年がボランティアをしたいと訪ねてくる。適当にあしらうカールだったのだが・・・。


(Yahoo映画レビューに投稿した「カールじいさんの空飛ぶ家」感想文)


ピクサーブランドに対する信頼感からか、期待とは違う物足りなさを感じた作品だった。レビューにも書いたがとにかく冒頭のシーンが素晴らしかったので、自分の中でひと段落付けてしまったのかもしれない。さあこれから始まるって物語が、どうしても冒頭のインパクトに見劣りしてしまうのだ。何て事をレビューに書いた後映画の公式サイトを覗いてみたら、宮崎駿がおんなじ事を書いていたのでビックリした。というか恥ずかしい。どうみても真似だし。

とまあそんなどうでもいい事はさて置き、この作品はピクサーにとっては初の3D作品になる訳だが、せっかく料金上乗せして3Dで観たのにその恩恵に与れないってどういう事?というのが私にとっては一番の疑問となった。あまりに3Dらしい映像が映らないので、試しにメガネを外してみたら普通に観れてしまったよ。しかもメガネを掛けるとサングラスを掛けたような状態(スモークが掛かる)なので、常に気になるくらいには画面が暗いのだ。それでも我慢するのは3Dでの映像を堪能したいからじゃないの?それが楽しめないんじゃいつも通りに観た方がよっぽどよかったよ。

ピクサーの作品は3Dに限って云うと乗り遅れた感がある。今年は3D作品の秀作が多かったからよけいにそう感じるのかもしれない。まあでもピクサーだからその内って気もするけど。それに作品そのものが面白くなければ何の意味も無いし、それこそが一番重要なんだけどね。・・・まあ誰が言わずとも判っているんだろうけど。

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ビッグ・バグズ・パニック 09年アメリカ

2009年12月07日 19:04

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2009年11月29日銀座シネパトスにて鑑賞

評価★★★★★★★☆☆☆

監督/脚本:カイル・ランキン

出演:クリス・マークエット、ブルック・ネヴィン、レイ・ワイズ、キンジー・パッカード、E・クインシー・スローン、ウェスリー・トンプソン、デボラ・ジェフナー、リンダ・パーク、ジム・コディ・ウィリアムズほか

原題:「INFESTATION」

配給:プレディシオ

上映時間:91分

監督であるカイル・ランキンの持ち込み企画を、本人自身が監督し映像化してしまった快作。劇場予告やチラシなどの宣伝文句を見る限りバカっぽいB級映画を予想してしまうが、バカな要素は有りつつも物語の質は高かったりする。
親のスネをかじり入社した会社もまともに勤め挙げる事のできないダメ人間のクーパーは、ある日社長に呼ばれクビを宣告される。だが次の瞬間目の前が真っ暗になりいつの間にか気絶してしまうが、気が付いた時には周り中の人間が糸に巻かれた繭状態になっていて、見た事も無い巨大な昆虫に襲われてしまう。何とか撃退したクーパーたちは訳の判らぬまま外へ飛び出してみるが、街中が巨大昆虫によって占拠されていたのだった。


(Yahoo映画レビューに投稿した「ビッグ・バグズ・パニック」感想文)


”思わぬ拾いモノ”といった言い方がシックリくる作品だろうか。変に真面目なのはタマにキズだが、ナイスなキャラクターと王道ながら物語を語る術を心得たストーリー展開は、最後まで十分楽しむ事ができるだろう。多分。それに私のような怖がりでも観れる程度の絶望感なのでその辺も安心だ!?おそらく。

ちなみにこの作品に登場する昆虫は、D3パブリッシャーより発売されたゲーム「地球防衛軍」によく似ている。

   (D3 PUBLISHER「地球防衛軍3」公式サイト)※音が出るので注意!

というか「地球防衛軍」自体、映画「スターシップ・トゥルーパーズ」を相当意識して製作されたゲームなので、同じ系統という事で似ているのは当たり前とも云えるんだが、それにしても本当によく似ている。

このゲームは今までに3作品発売されているんだが、全部をかなりやり込んだ思い出がある(ヘタだけど)。それを久々思い出したなぁ。もう3作目が発売されてから3年以上経っていると思うが、ちょっと調べてみたところ新作は発売されてないみたいだねェ。PSPで出してくれって嘆願はあるみたいだけど。

映画とは関係ない事を書いてしまったが、「地球防衛軍」は単純で面白いゲームなのでオススメですよ。1作目と2作目がPS2、3作目がXBOX360で発売されており、1・2作目は定価そのものが2000円と激安、3作目のXBOX版もプラチナコレクションとして安く販売しているので、どの作品もお買い得でっせ!

・・・ホントに何の話だ?

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戦場でワルツを 08年イスラエル/ドイツ/フランス/アメリカ

2009年12月05日 15:18

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2009年11月29日シネスイッチ銀座にて鑑賞

評価★★★★★★☆☆☆☆

監督/脚本/製作:アリ・フォルマン

美術監督:デイヴィッド・ポロンスキー

アニメーション監督:ヨニ・グッドマン

原題:「WALTZ WITH BASHIR」

配給:ツイン/博報堂DYメディアパートナーズ

上映時間:90分

アニメーションでドキュメンタリーという他に類を見ない作品で、08年のアカデミー賞外国映画賞で「おくりびと」と争った作品でもある。受賞はできなかったが、アカデミー賞なんて大した権威は無いんだからいいでしょ、別に。
2006年冬、アリの友人ボアスから毎夜見る夢に悩んだいると打ち明けられる。ボアスはそれがレバノン侵攻の体験による後遺症だと言うのだが、アリは戦場での体験があまりに強烈であったため、記憶の一部を自ら封印していたため、レバノンでの出来事がハッキリと思い出せなかった。その失われた過去を取り戻すため、アリは世界中に散った戦友たちに会いに行く事にする。そして監督の旅は、1982年に起きた”サブラ・シャティーラ大虐殺”と呼ばれる事件に突き当たる。一体彼はそこで何をしていたのか?何故記憶を封印してしまったのだろうか?


(Yahoo映画レビューに投稿した「戦場でワルツを」感想文)


レビューに書いた通り、私はこの作品を自分の中で整理する事ができなかった。時事というモノに今以上に興味の無かった時代に起きた出来事であったと言い訳をしても始まらない。無知である私自身が作品に見放されたんだろう。もちろん事件そのものを知らなくても自分なりの感受性で観ればいいのだが、その感受性すら私には無いらしい。悔しいとしかいいようは無いんだけど、何も受け取る事もできない自分がただただ情けななかった。

私はこういった現実と地続きな作品を鑑賞する事で、自分の無知さを再確認する事がよくある。だがそれでもドラマ性があればそちらの方に意識が集中し物語を楽しむという言い訳ができるのだが、この作品のようにダイレクトなドキュメンタリーだと何も逃げ道が無いため、自分がモノを知らないという現実に直面してしまう。そして最後には作品そのものから逃げてしまうのだ。

だからこの作品のレビューで書いた事は全て言い訳に過ぎない。昔は判ったフリをして誤魔化していた事もよくしていたが、もうそれは通用しないだろう、この歳にもなると。でも今更勉強するったってなぁ・・・。やっぱこのままバカで押し通そうかな?

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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
        「メガレンジャー」
好きなライダー:「クウガ」「電王」
※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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