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ウォッチメン 09年アメリカ

2009年04月04日 13:42

IMG_3385.jpg

2009年4月3日MOVIX三郷にて鑑賞

評価★★★★★★★★☆☆

監督:ザック・スナイダー

出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、ビリー・クラダップ、マシュー・グード、パトリック・ウィルソン、マリン・アッカーマン、ジェフリー・ディーン・モーガン他

原題:「Watchmen」

原作:「ウォッチメン」アラン・ムーア/デイブ・ギボンズ著

配給:パラマウントピクチャーズジャパン

上映時間:163分

1986年に発表されたグラフィックノベル「ウォッチメン」。史上最も高い評価を受けたが、その内容ゆえ映画化は不可能だと長い年月されてきた。その「ウォッチメン」が、「300」にて脅威の映像化を実現したザック・スナイダー監督によって映画化された。

何て知ったかぶって書いているが、原作は未読。ただ今回事前に雑誌やオフィシャルブックなどで、世界観とキャラクターの背景などを把握した上で鑑賞した。いつもはなるべく事前情報は仕入れないが、この作品に限っては正解だった。それほど複雑怪奇な設定に溢れた作品なのだ。

始めに言ってしまうと、「ウォッチメン」(を含むアメコミ全般)はその世界観にのめり込めば込むほど面白くなる媒体で、オタク的感受性を刺激する作品になっている。傍から見れば重箱の隅を突くような違いや同調を楽しむのが正解で、全く知らない状態での鑑賞は置いてきぼりになる可能性がある。

評価は難しくなるが、アメコミ原作の映画化だけで見れば満点に近い。20数年間映像化不可能といわれ続けた作品が、ここまで完璧に映像化されたのは偉業ともいえ、これ以上の映像化を望むのはまあ無理だろう。その意味ではオタク的満足感が相当高い作品でもある。

ただ原作共々、観客の受け入れるべき設定が多く複雑なのが問題になる。特に現実社会にヒーローが存在するという定義だ。特に日本にはある一定のヒーロー感が根付いており、子供向けを理由に現実感は最小限に抑えられているため、「ウォッチメン」の定義が異質に映る。

「ウォッチメン」では、本来ヒーローとは矛盾とされる現実感を包括し物語が作られている。人の持ち得ない”力”を駆使し、歴史的事件に介入し活躍するヒーローたち。だが元は人である彼らが、急に精神的高みに到達できる筈も無く、時に非難され苦悩し”力”を制御できない者も表れる。

そんなヒーローたちの混沌とした精神状態は、作品の舞台でもある1985年の世界情勢と同調するカタチで物語に共有してくる。そのカオスっぷりは今までのヒーロー感を完全に覆してしまうだろう。”アメコミ映画”だけを頼りに観に来た場合、観客は憮然とした想いを抱いてしまう。

ビジュアルは完璧、サスペンスな物語はまあまあ、アクションは見応えあるが少ない、バイオレンス・セックス描写が多々あるが、作品の性質上必要な表現に過ぎない。むしろ抑えた方だろう。監督が原作再現を重視するあまり、自分の色を出せなかったのは致し方ない処か。

とにかくこんな作品が造られる(求めている)って事自体アメリカが病んでいる証拠だろう。70年代のニューシネマに近い現象だが、人の闇に迫り、人間そのものに深く切り込んだ質の高い作品がここ数年立て続けにアメリカで造られている。経済破綻は大変なんだけど、私にとっては嬉しい現象だ。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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