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スラムドック$ミリオネア 08年イギリス

2009年04月22日 17:37

IMG_3975.jpg

2009年4月19日TOHOシネマズ シャンテにて鑑賞

評価★★★★★★★★★☆

監督:ダニー・ボイル

出演:デーヴ・パデル、アニル・カブール、イルファーン・カーン、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント他

原作:「ぼくと1ルピーの神様」ヴィカス・スワラップ著

原題:「SLUMDOG MILLIONAIRE」

配給:ギャガ・コミュニケーションズ

上映時間:120分

2008年度アカデミー賞で主要8部門を受賞した作品。元々製作会社の倒産で劇場公開自体危ぶまれていたが、単館公開したところ口コミによって評判が広まり、全国区での公開にまでこぎつける。それがアカデミー賞を独占するという、まさにアメリカンドリームを実現した作品になったのだ。

ただそのせいか、変に高い評価を受けたり、逆にそれほどの作品なのかと云った意見も目立つ様だ。確かにこの作品は甘っちょろい純愛をベースとした都合のいいサクセスストーリーなのかもしれない。原作の改ざんも結構あるようで、重要と思われるエピソードの削除など違和感を唱える声もある。

それでも私にとっては伝えきれないほどの魅力ある作品となった。インドを舞台とした紛れも無いインド映画でありながらも、イギリス人監督がインド映画の枠をぶち破った快作であり、生きる躍動感を極限まで突き詰めた、希望に溢れた作品になっている。

ムンバイのスラム街出身の青年ジャマールは、クイズミリオネアで最終問題直前まで勝ち上がっていた。だが無学である彼に不正の疑いが掛けられ警察に拉致されてしまう。その取調べの中で、ジャマールがいかに正解を導き出したのかが語られていく。それはとても過酷な運命であった・・・。

ジャマールの人生(といっても18歳だが)を、3世代に分けてテンポよく切り替えながら語られているため、作品の構造は複雑といえる。だがその構成が絶妙で混乱は無く、登場人物たちの心情は常に物語にリンクした状態表現されているので、観客側も素直に彼らを受け入れる事ができる。

スラムでの生活は貧しさの極地だが、誰一人として(特に子供たちは)悲観する事無く、明るく前向きに日々一日を一生懸命生きている姿が描かれている。私は本当のインドの姿は判らないが、少なくともこの作品にはホンモノのインドを感じる事ができる。私はだが。

それに従来のインド映画らしかぬ表現の数々が面白い作品でもある。通常マッチョな主人公がヒーローばりの活躍をし、美人のヒロインと情熱的なラブシーンを繰り広げ、歌や踊りで盛り上がる。つまり娯楽要素をこれでもかと詰め込んだのがよくあるインド映画で、しかも平均上映時間は3時間だ。

だがこの作品は、ヒョロっと弱そうな(監督曰く負け犬)青年の純愛ストーリーであり、更にインド映画では描かれる事のあまりない最下層の人たちの暮らしを描いている。ジャマールの過酷な人生を、詰め込むだけ詰め込んでいるにも拘らず、構成の上手さで上映時間も2時間に収めている。

誰にでも希望をもたらしてくれる作品であり、だからこそ皆に観て貰おうとした結果の脚色なのだろう。アメリカンドリームを実現させたのも、作品にそのポテンシャルがあったからこそであり、その結果の評価なのだ。様々な評価はあるだろうが、私にとっては非常に魅力溢れる作品となった。

ちなみに音楽音痴も甚だしい私でさえ、作品に使われている楽曲が素晴らしい事は判った。その事も書き加えておく。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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