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新宿インシデント 09年香港

2009年05月08日 13:22

IMG_4309.jpg

2009年5月4日MOVIX三郷にて鑑賞

評価★★★★★★★☆☆☆

監督/脚本:イー・トンシン

出演:ジャッキー・チェン、竹中直人、ダニエル・ウー、シュー・ジンレイ、加藤雅也、ファン・ビンビン、峰岸徹、拳也、ジャック・カオ、ラム・シュ、長門裕之、倉田保昭他

原題:「新宿事件」

配給:ショウゲート

上映時間:119分

あの新宿歌舞伎町を舞台にしたジャッキー・チェン主演のバイオレンスドラマ。ジャッキー映画を好きな人にとっては、今までとは全く違うタイプの作品に驚いてしまうだろう。ジャッキーアクションは封印され、コメディ要素は皆無、残虐な暴力描写のためかR-15指定の作品になっている。

中国東北部の寒村出身の鉄頭(ジャッキー)は、日本に留学している音信不通の幼馴染シュシュを探すため密航者として日本にやってくる。大久保のアパートに集まっている同じ密入国者たちの元へたどり着き、同郷の阿傑(ダニエル・ウー)たちと再会する。だが日々の暮らしは苦しく、日雇い仕事に追われシュシュを探す時間もなかった。ある日仕事場に警察の手入れがあり逃げ出すのだが・・・。

監督のイー・トンシンは、香港映画界でも人間ドラマには非常に定評のある監督で、今回の作品も入念なリサーチの基に造られている事が判る。確かに日本人から見てしまえば気になる表現もあるが、今までの映画に比べれば雲泥の差だ。国が違えば見方も違う、その程度だろう。

ただ年代の進み具合が明記されていないので、時間の経過が判り辛かった。多分90年代初頭から10年間位の物語と推測できる。時代錯誤な表現やアイテムが多いのもそのためだろう。誤った日本描写と勘違いされるかもしれないので、その辺はハッキリ明記するべきだ。

出演者の中では阿傑を演じたダニエル・ウーが印象深い。気弱だが、仲間想いの気のいい好青年を爽やかに演じている。ただだからこそ彼に降り注ぐ運命が余計に痛々しくなる。後は竹中直人がいつもの鬱陶しさが中和されていて、普通においしい役どころを演じていたのが可笑しかった。

ただ残念だが、主役のジャッキーが一番作品には馴染んでいない。彼はオーラが強すぎるのだ。頑張って消そうとは努力してるものの、やはり一昼一夜で消せるものではなくそれが作品のカラーからはみ出してしまう。ドラマとしての完成度が高いからこそとも云えるが。

それに相変わらずの年齢不肖な設定が余計に混乱を招く。ただでさえ時系列が不確かな作品において、鉄頭の年齢はどう多く見積もっても30代前後の筈なのに、それを何の説明もないままジャッキーが演じてしまう。親子ほどの年齢差で幼馴染って言われてもさすがに納得しかねる。

ただ物語そのものは非常に面白い。密入国の問題や、外国人コミュニティの存在、彼ら外国人と日本人の関係性が上手く物語に繁栄されており、その表現も現実に即したモノだ。それと日本で生活する香港人を見る事で、お国柄というか、彼らの人間性が見えてくるのが興味深かった。

故郷を大切にし仲間を思いやる気持ちが強く、特に環境の近い同胞たちの結束力が高い。共に喜び共に分かち合う気質なのだろう。だが一旦権力とお金、そして自由を勝ち取ってしまうと自らの欲望に歯止めが効かなくなり、身勝手になってしまう事がある。仲間意識より自分本位が優先される。

これは何も香港人に限った事ではなく、誰もが持ち合わせている気質でもある。だが香港人(を含む中国系)にはそれが表面化し易いのではないかと私は感じた。的確な表現だがある意味恥部でもある。だがそれを見せる事はこの作品の行く末を暗示させる重要な意味合いも持っているのだ。

ジャッキー・チェン自身が望んだ変革であり、新たなジャッキー像の提示は成功していると思う。監督にイー・トンシンを迎えると聞いて、ある程度期待はしていたしその期待に応える作品になっている。まあファンがそれを望んでいるのかは別なんだけど。

あ、私は大丈夫でしたよ。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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