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余命1ヶ月の花嫁 09年日本

2009年05月11日 17:41

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2009年5月9日MOVIX三郷にて鑑賞

評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆

監督:廣木隆一

出演:榮倉奈々、瑛太、柄本明、手塚理美、安田美紗子、大杉連、津田寛治、田口トモロウ他

原案:報道特番『余命1ヶ月の花嫁/乳がんと闘った24歳 最後のメッセージ』

配給:東宝

上映時間:129分

元々はTBSの報道番組「イブニング・ファイブ」で放送された『24歳末期がん』が発端であり、その後ドキュメンタリー特番として放送された『余命1ヶ月の花嫁/乳がんと闘った24歳 最後のメッセージ』が高視聴率をマークし、関連書籍がヒットした事で映画化になったという経緯になっている。

色々とウワサがあるようだが、そんな事は関係無く一本の映画作品として評価したい。

ある仕事上の偶然から出会い、付き合う事になった千恵と太郎。同棲生活が始まり、千恵の父親にも挨拶に行ったしばらく後、千恵の様子に変化が訪れる。実は千恵は太郎と付き合い始めた頃に乳がんが発覚していて、抗がん剤による副作用によって髪の毛が抜けてしまうのだ。その事が太郎にばれてしまった千恵は、一方的に別れを切り出し家を出て行ってしまうのだった・・・。

私は元となるドキュメンタリー番組は見ていない。だが周りから聞く情報によれば、映画より数段優れた番組だったようだ。そりゃそうだろう、番組は真実で、映画は嘘なのだから。

ただこの嘘というのは、映画だからという意味だ。映画とは虚構の世界だ。ドキュメンタリー映画は別として、物語を形作るという事はウソを構築する事に他ならない。たとえそれが真実を基に造られていても物語の本質が真実を語っているだけで、周りはウソで固めなければ作品として成り立たない。

だからこそ真実を伝える映画は造るのが非常に困難・・・な筈だ。しかもすでに優れた番組が存在するのだ、生半可な覚悟で挑むべきではない。作品を造る意義と伝える事の意味、真実として説得力を持たせるための絶え間ない努力、それら全てを包括し表現するセンス、どれが欠けてもダメだ。

そしてこの作品にはその全てが無い。この題材を映像として発表する意義と意味は、すでにドキュメント番組でやり尽くしている。それでも造るのなら相当の説得力が必要になるが、この作品はせいぜい2時間ドラマ程度の製作体制で造られた、安っぽいドラマでしかない。

本来若くして乳がんに掛かってしまう可能性や危険性、手遅れによって起こる現実を見せる事での早期発見の重要性を提示するためのTV出演だった筈だ。だがこの作品ではその悲惨さとメッセージが全く伝わってこない。瑛太より太った榮倉のまん丸な顔では興醒めしてしまう。

わざわざ映画として造ったにも拘らず、描いているのは2人の足跡をたどった日記のような事だけだ。そしてそれが真実であるからこそ映画にする意味は無い。どれほど感動秘話を付け足したとしても、2人(とそれに関わった家族や友人)だけの物語であるべきだ。他人が共有すべきではない。

彼女の伝えるべきメッセージはドキュメント番組に全て備わっているのだろう?なぜあえて足跡を辿るような事をする必要があるのか?安易に映画を造る事が、意を決してTVに自分の姿を晒した彼女の勇気と気持ちを踏みにじってしまうと何故考えない?それは作品の出来うんぬん以前の問題だ。

まあそれでも作品の感想を少し。表現は至って平凡。自転車での疾走シーンが印象的だった位か。瑛太の演技は上手く、柄本は上手いが安定感だけ。榮倉は悪くなかったが、やはり時間を掛けても痩せるべきだった。全く病人に見えない。他の出演者は問題外。とくに友人たち。それと作品の性質上、小原正子は出すべきではない。完全にミスキャストだ。


最後に価値観の違いによる感想なのだが、千恵は自分がガンであると判った上で付き合い始め、同棲をし、父親にまで会わせている。だがそれが隠し切れなくなると一転、一方的に別れてしまう。千恵は母親がガンで亡くなっているため太郎に対し、「がんの怖さを知らない」「このまま一緒にいると不幸な結果になってしまう」と言い放つ。

では何故最初の段階で付き合いを断るとか、事実を話した上で話し合ってみる事ができないのだろうか?それがどうにも腑に落ちないのだ。まあこれは個人的な価値観の問題なので、正しいかどうかは別なんだが。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
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