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60歳のラブレター 09年日本

2009年05月22日 18:37

IMG_4730.jpg

2009年5月20日MOVIX三郷にて鑑賞

評価★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督:深川栄洋

脚本:古沢良太

出演:中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵他

原案:「60歳のラブレター」NHK出版

配給:松竹

上映時間:129分

これまでに8万通を超える応募が寄せられた人気企画である「60歳のラブレター」を、「ALWAYS」や「キサラギ」の古沢良太が脚色し映像化した作品。60を間近にした3組の男女の、年を重ねる事で感じる事のできる想いや絆が豪華キャストによって綴られていく。
仕事一筋で家庭をかえりみない夫・孝平と、専業主婦の妻ちひろ。妻に先立たれ、娘と暮らす医師の静夫と、翻訳家として成功しているが独身の麗子。ビートルズに憧れバンドを組んでいた過去を持つ魚屋の亭主・正彦と、口うるさいが仲のいい妻の光江。この3組によって物語は語られていく。
まず始めに。色々と理由はあるが、私はこの作品を面白いとは思わなかった。私は38歳で、この作品の登場人物たちのような60歳になろうとしている人たちを理解する事は出来ない。だから私より若い監督や脚本家が判っていて作品を造っているとは思えない。これは想像であり理想なのだ。

この作品に登場する人たち(特に年配の人たち)の描写は、私の世代なら今まで映画やドラマで散々っぱら見てきた人たちそっくりに造られている。故に物語の展開も手に取るように判ってしまう。正直予告を観た段階で予想した物語の展開とほぼ一緒だった。観た事あるのだから判って当然だ。

だが別に先の読めるベタな展開がキライなのではない。その表現法が記号的で薄っぺらいのがダメなのだ。もちろん私に年配の人の気持ちが判る訳ではない、この作品に使われる年代を表すアイコンが誰でも知っているモノばかりで、単に得た知識を並べ立てているようにしか見えないからだ。

それは人物像の描写にも当てはまる。彼らに語らせる生き様は取って付けたように表層的なため、そこには何の人間味も感じられず無味無臭なキャラクターにしか成り得ない。それは経験していないからこそ感じ取れず、だからこそ表現できないのだろう。

その意味では子供たちの方が人間臭く描写されている。特に井上順演じる静夫の娘役の子が、思春期特有のまとまりの無さと不安定な精神状態が上手く表現されていた。ちなみに演者ではイッセー尾形が抜群に上手い。それに釣られるように綾戸智恵もいい(まんまとも云う)。ヒドイのは中村雅俊で、最後までキャラクターを掴む事ができていなかった。あと石黒賢の道化っぷりは見物だ。

理路整然と綺麗にまとまった物語は、決して道筋からはみ出す事無く進んでいく。だが何十年も連れ添ってきた夫婦の理屈がそんな単純なモノなのか?言葉で説明できるほど人生は美しいのか?言葉で説明できない何か、理屈で証明できない何か、それがあるのが人生ではないのか?だがこの作品は全てが理屈で片付けられてしまう。たかだか30代半ばの脚本家が思い描く狭い価値観でだ。

もっとハッキリ言おう。私は脚本の古沢良太が手掛けてきた作品がことごとく自分に合わない。ベタに関する描写は特にそう思う。本当のベタをやるためには古沢では人生の経験値が圧倒的に不足であり、彼のベタは小手先だけの模倣でしかない。私にはどうしてもそう感じてしまうのだ。

だがこんな捉え方は、性格のひねくれている私だからこそとも云える。Yahooの映画レビューをざっと見る限りでは殆どの人が高評価だ。結局作品の評価や感想などは観た人が決めるしかないという事なのだ。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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