劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー 09年日本
2009年08月11日 19:40

評価★★★★★☆☆☆☆☆
(オールライダーに敬意を表して)
監督:金田治
脚本:米村正二
出演:井上正大、村井良大、森カンナ、戸谷公人、荒井萌、大浦龍宇一、GAKUT、大杉蓮、石橋蓮司ほか
原作:石ノ森章太郎
配給:東映
上映時間:不明(7~80分程度)
同時上映:「侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦」
”平成ライダー10周年記念”として製作された劇場版最新作。番組の趣旨である平成ライダー総出演はもちろんの事、昭和ライダーと呼ばれる仮面ライダーまでも(ほぼ)総出演してしまったお祭り的要素の強い作品。TV番組「ディケイド」の最終回的意味合いのある作品でもある。
仮面ライダーディケイドとして様々な世界へ旅をしてきた門矢士。今回訪れた世界では珍しく写真がまともに撮る事ができ、見覚えのある風景に自分の世界かもしれないという希望を持ち始める。自分の着用しているコートにどこかの鍵を見付けた士たちは、鍵の手掛かりを探し始めるのだった。
※今回Yahoo映画レビューには投稿していないので、ここでレビューします。
元々番組のコンセプトが”全てを破壊し、全てを繋げ”という”平成ライダーの締め括り的作品”であり、”半年で終了する番組”や”平成ライダーたちの世界観を巡る”など、全てが型破りな作品造りをしてきた「仮面ライダーディケイド」。その総括的な型破り企画が今回の劇場版だろう。
まあかなり強引とも云えるライダー大集合だが、私の場合年齢的に否応なしに胸がたぎってしまう。物語としてはTVシリーズの最終回としての意味合いが強く、今までのTVシリーズを観ている事が作品を楽しむための条件と化してしまうのは致し方ない所か。
監督はアクション武闘派の金田治が務めている事もあり、アクションのレベルが今まで以上に高く激しい。最後の大集合して戦う場面など、いい意味でやりすぎていてもう笑うしかないほどインパクトがあり、楽しむにはピッタリのお祭り騒ぎとなっている。
その反面ドラマ部分のレベルが低い。これといった展開を見せる事無く、判りやすく物語は進んでいく。ただこれはせっかくのお祭りに水を差さないようドラマを単純化したともいえる。「ディケイド」のTVシリーズ自体、今までのように複雑な物語も謎賭けもないのだ、正当な映画化という事なのだろう。
ゲストであり映画の宣伝部長として何故か活躍させられている地獄大使の大杉漣や、死神博士の石橋蓮司のはじけっぷりも楽しい。私なんかにしてみれば、あの2人が同じ画面に収まり真面目に悪ふざけしているのを見るだけで堪らない満足感を得る事ができる。それほどの役者なのだ。
その代り?主人公の士役、井上正大の演技力の無さには困った。今回は今まで以上により人間らしい演技を求められていた筈だが、その途端下手さが露呈してしまう。正直演出側にも問題はあるのだが、その意味で俳優としての基礎がない出演者たちには軒並み演技力の無さが目立ってしまった。
ただここで真面目に評価する作品でもないんだよねェ、「ライダー」や「戦隊」の劇場版は。映画として今まで通り評価してしまえば、評価しようもない作品って事だもん。あくまで”特撮作品”っていうジャンルであって、それ1本の映画で判断・評価できる世界観じゃあない。造り手と受け手(観客)が一緒になって育てていくコンテンツであって、”映画が終わればハイお終い”にはならないのだ。
だから毎年公開されるこの2本立てに関して自分はYahooレビューに投稿しない。意味合いが違い過ぎて、同じ土俵で評価できないからだ。ここのブログに来てくれる方であれば、多少なりとも理解している人もいると思い記事にしてみたが、純粋な映画ファンには理解しがたい世界かもしれない。私の場合これはこれで面白い世界だと認識し、理解し、頭を切り替えて楽しんでいるが。
・・・珍しいのかな?そういう人は。
スポンサーサイト
トラックバック
大原麗子 本名
NHK大河ドラマ[1980] 獅子の時代 総集編 全5巻set◆菅原文太/大原麗子商品価格:6,800円レビュー平均:0.0
大原麗子さんが 自宅で 亡くなられていたそうですね 何年か前に ギランバレ-症候群...
大原麗子さんが 自宅で 亡くなられていたそうですね 何年か前に ギランバ
2009年08月12日 08:00 | かわいい