南極料理人 09年日本
2009年08月24日 17:53
2009年8月22日MOVIX三郷にて鑑賞
評価★★★★★★★★☆☆
脚本/監督:沖田修一
出演:堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補、西田尚美、古館寛治、黒田大輔、小浜正寛、小出早織、宇梶剛士、嶋田久作ほか
原作:西村淳「面白南極料理人」「同笑う食卓」
配給:東京テアトル
上映時間:125分
南極観測隊で実際に料理担当をしていた西村淳原作「面白南極料理人」シリーズを映画化。有名な昭和基地より更に辺ぴな奥地、「ドームふじ基地」で働く隊員たちの日常が淡々と描かれる。
南極観測隊でも最果ての地にある”ドームふじ基地”で料理担当として働く西村。そこには総勢8名の隊員が働いており、西村はその8人分の食事を3食毎日作るのが仕事になる。西村を含め家族を日本に残してきた者や、恋人と離ればなれになってしまった者など、様々な事情を抱え仕事に打ち込む8人。これから約一年半の長きに渡って、究極の単身赴任生活が始まろうとしていた。
(Yahoo映画レビューに投稿した「南極料理人」感想文)
とにかく何も起こらない作品なので、娯楽要素を求めるのはやめた方がいい。心地よい世界観をのんびり堪能するくらいの心構えで観た方がより楽しめるだろう。
私はこういった淡々と日常を描く作品が結構好きで、今回も評価がちょっと甘いかもしれない。ただ予告を観た段階での期待を一切裏切らなかった作品だったので、それを考慮してこの評価になった。
実はこの手の作品こそ造るのが難しいと私は思っている。何の事件も起こる事は無く、全てを日常描写のみで魅せ切ってしまう度胸強さ。淡々とした展開ながら、絶妙な間合いでのギャグを繰り出すセンスの良さ。そのどれもがちょっとでも足並みが崩れれば、全てが台無しになってしまう危ういバランスの上で成り立っているという鋭い平衡感覚。監督の確かな演出力がうかがえるだろう。
ところで今回音楽を担当したのが阿部義晴なのに驚いた。最近再結成したユニコーンのメンバーで、ルパン三世担当の彼だ。聞き覚えのある組曲をアレンジしたモノが多く使われていたが、世界観には合っていたようで中々聞き心地いい音楽だった。まあ主題歌もユニコーンの曲だしねェ。・・・奥田民生じゃあないんだね。そういえば奥田が映画音楽なんて担当した事あったっけ!?
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