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アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~ 09年アメリカ

2009年11月24日 16:59

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2009年11月14日TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて鑑賞

評価★★★★★★★★★☆

監督:サーシャ・ガバシ

出演:スティーヴ・”リップス”・クドロー(ANVIL)、ロブ・ライナー(ANVIL)、ラーズ・ウルリッヒ(Metallica)、レミー(Motorhead)、スコット・アイアン(Anthrax)、スラッシュ(Guns N’Roses/Velvet Revolver)ほか

原題:「ANVIL! THE STORY OF ANVIL」

配給:アップリンク

上映時間:81分

1980年代に一度だけ脚光を浴びたが、以来30年間に渡ってその存在を忘れられたヘヴィメタバンド”アンヴィル”。この作品はその”アンヴィル”の全てを語った男泣き必須のドキュメンタリーである。
カナダのトロントで結成され、1982年にアルバム『メタル・オン・メタル』をリリースし、音楽業界に様々な影響を与えた人気バンド”アンヴィル”。だが彼らはスターダムにのし上がる事無くその存在を忘れられてしまう。それから約30年、地元でしがない仕事をしながらもバンド活動を続けていたアンヴィルのリップスとロブは、未だ名声と富を得る夢を諦めてはいなかったのだが・・・。


(Yahoo映画レビューに投稿した「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」感想文)


この作品の主役である”アンヴィル”のリップスとロブの事をどう捉えるかによって、作品の観方はかなり変わってしまう。普通に、しかも身近に捉え考えてしまうのならこんなに迷惑な連中はいない。50にもなろうと云うのにまともな職には付けず、傍から見れば叶う見込みの無い夢をいつまでも追い続け、家族や親戚にまで迷惑を掛けっぱなしなのだ。そんな彼らを肯定的に捉える方に無理がある。

だがそれでもこの作品を観た後では彼らに対しどうしようもない愛情が沸いてしまい、「何か頑張ってくれよ!」とエールを贈りたくなってしまう。何故か?彼らが至って”本気”だからだ。何故あんな真っすぐな眼で真っ直ぐな夢を語れるのかホント理解不能なんだけど、その自分のちっぽけな常識をこれでもかと覆すパワーを持っているため、否応なし(と云うか無意識に)で感服してしまうのだ。

この精神力の強さは正直羨ましいとさえ思う。私には全くと言っていいほど無い強さだからだ。だがそれは見方を変えれば”勘違い”とも云える危険性をも孕んでいる。くじけない心を持ち合わせてしまったばかりに、止めてもいい筈の夢をいつまでも追い続けなければならなくなってしまうからだ。それを他人が”浅はかな負け人生”と批難しても、受け止めるべき現実に何ら変わりは無い。

それに他人であればあるほど(無責任な言い方をしてしまうと)、夢を追い掛けるという響きそのものに甘美な香りがするし、素晴らしい生き方だと軽はずみに言ってしまう事もある。それが本人にとってどれほどの重圧になるかを考えないで。だからそれ(夢)を結果的には諦めたとしても、自分自身のためにはそれでよかったと云えなければこの先があまりにも苦しくなってしまう。というか、そう捉えなければならない事の方がダントツに多いのが今の世の常じゃあないだろうか?

今現在TVや雑誌などで紹介されている夢を叶えた人たちって云うのは、その殆どが結果的に”成功者”になった人物であって、その裏では何万倍の人たちの挫折がある事を人はうっかり忘れてしまう(成功者が死ぬほど努力したのはもちろんだが)。軽はずみに成功者を褒め称えてしまい、あわよくば「自分たちもいつかは・・・」という思いを抱き、叶わない確率のダントツに高い叶うかもしれない夢にすがってしまう。

ただしこれは普通の人の場合であって、”アンヴィル”のリップスとロブは夢に対する本気度の次元が違う。だからこそ無謀とも云えるその生き様を応援したくなり、ロックに対する献身的生き方に思わず泣いてしまう。未だ成功者でない連中の夢を追い続けるというドキュメンタリーが成立するは彼らだからこそだ。彼らがどれほど社会に適用できないダメ人間だとしても、目指す方向そのものが普通の人たちとは違うのだ。

その生き方を簡単に批難できるほど、私は誇らしく生きてはいない。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
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好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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