笑う警官 09年日本
2009年11月28日 16:26
2009年11月17日MOVIX三郷にて鑑賞
評価★★★★☆☆☆☆☆☆
製作/監督/脚本:角川春樹
出演:大森南朋、松雪泰子、宮迫博之、忍成修吾、螢雪次朗、野村裕人、伊藤明賢、大友康平、矢島健一、鹿賀丈史ほか
原作:佐々木譲著「笑う警官」(ハルキ文庫 刊)
配給:東映
上映時間:122分
御大・角川春樹氏12年振りの監督作品。凡人では決して撮る事のできないスタイリッシュなタイムリミットサスペンスが誕生した。ちなみに春樹氏もチラッと出演している(刀を振り回す親分役で)。
警察の管轄する秘密アジトで、女性警官が殺害されるという事件が起こる。地元の刑事が現場に向うが、官僚クラスの命令によって早々に現場を立ち去る事になる。すぐに容疑者は浮上したがその事件と容疑者に疑問を持った所轄の警部補・佐伯は、信頼できる仲間と共に独自の調査を開始する。事件解決のタイムリミットは15時間、いま警察内部での攻防戦が始まろうとしていた。
(Yahoo映画レビューに投稿した「笑う警官」感想文)
いや~、何つーかある意味では非常に面白かったよ。
まあ普通に考えれば「ふざけんな!」って叫びたくもなるのも判るけどね。Yahooのレビューで平均点2点を切るって滅多にないよ。何だかんだで誰かしら助け船を出すから意外に平均点そのものは下がらないんだよねェ。いやいや、そういう意味でも凄い作品だよ。
それに何が面白いって、角川春樹は本気で造ったんでしょ?この作品。そこが他のボンクラ作品との違いだよ。私が評価を低くする作品って、造り手の本気度が見えないからなんだよねェ。もちろん一生懸命取り組んでいるとは思うんだけど、請け負った仕事と云う意識があるためか、どこかで手を抜いたり小馬鹿にしたりする片鱗みたいのモノが作品に表れちゃうんだよ。無意識だとしてもね。
だが角川春樹は違う。彼は全身全霊で作品に打ち込んでいる。だからこそこんな作品になっちゃったんだけど、春樹氏の気合いを作品から感じる事で、そんな些細な事どうでもよくなってくるだよ。作品全てを自由にコントロールできるのにこの出来栄えだよ?実際現場では全てを的確に指示して動き回っていたそうだ。それは自分の中に絶対的で明確なビジョンがあるって事なんだろう。
ただやっぱりオススメはできない。たまに劇場で観た作品がコレじゃあ泣くに泣けないでしょ。キワモノ観たさみたいなモノなので、観るなら自己責任で行って下さい。
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