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スーパー妄想漫画家/長谷川裕一

2010年04月16日 16:51

当ブログにコメントして頂いているズミさんご推薦の本、長谷川裕一著「すごい科学で守ります!」を読んでみた。

     293.jpg

シリーズは今のところ3冊発売されているんだけど、とりあえず手に入れる事のできた2冊に限っての感想って事で。


この本に何が書かれているかってのを説明するのは大変なんで、Wikipediaのページのリンク先を貼っときます。

(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%84%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%A7%E5%AE%88%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99!)


一応ザックリと説明すると、”スーパー戦隊シリーズで描かれた事は全て地続き(同じ世界)で起こった出来事である”という事を”科学的に証明してしまおう”といった趣旨の読み物になる。科学的といっても現実にある科学で検証するのではなく、あくまで戦隊シリーズであればあってもおかしくないであろう科学を、それこそ(言い方は悪いが)でっち上げてしまう事で説明してしまおうという、何とも無謀な切り口での考証とも云える。

もうひとつ、科学をでっち上げるとは書いたが、それはあくまで”フィルム上で起こった事”を大前提としている。誰も見た事ものない架空な想像だと誰でも(は大げさだけど)辻褄合わせはできてしまうが、そこにあえて逃げる術の難しい縛りを設定する事で科学的考証の難易度を跳ね上げさせ、この本の存在意義をグッと高くするのだ。だからこそ長谷川自身が挑む意味も生まれてくるのだろう。


では何故”長谷川裕一”なのか?(発案者だからは置いといて)


私がこの本を読み始めてすぐ思い浮かんだのがこの漫画だった(「もっとすごい科学」の方でこの作品に触れている方がいるんだけど、それは見なかったって事で)。

             298.jpg

20年くらい前に書かれた長谷川裕一作品なんだけど、サブタイトルをよ~く見てみると・・・

     299.jpg


     「機動戦士VS伝説巨人」って・・・信じられます?


両方の作品をご存じならよけい驚くこの組み合わせ。確かに基は同じ監督によるアニメ作品ではあるんだけど、梅と鰻ぐらい喰い合わせ悪いんじゃないかってほど作品の質は違う。だがこうして現実に長谷川は作品化してしまった。それもエンタテインメントとして十分満足できるほど面白くだ。


そしてその後年、進化形と云える作品として発表されたのがこの作品になる。

            300.jpg


「コン・バトラーV」・「ボルテスV」・「ダイモス」のアニメ作品の総監督であった長浜忠夫氏を総称し”長浜三部作”(後に「ダルタニアス」を足して四部作とも云われた)と言われた3作品の世界観をひとつにまとめ上げ物語を構築した作品(第2巻では「ダルタニアス」も参戦)になっている。


まあつまりなんだ、「すごい科学」でやっている事(既存する作品をベースにあれこれ想像を膨らます事)はある意味長谷川の真骨頂とでもいうべき所業であり、自分が一番それを楽しんでいる、と言ってもいい。だからこそ(若干付け焼刃な解説があるにせよ)この無理難題を読者が納得できるカタチでまとめ上げられるのだ。もしこれが依頼された仕事であったなら絶対に無理だったろう。


願わくばこの本を基に一大叙事詩として漫画を書いてくれると嬉しいのだが・・・そりゃ無理か。


何だか本の感想らしい事をほとんど書かないで終わってしまったのでちょいと補足を。私がこの本を思いのほか驚きを持って迎えられなかったのは、長谷川のムチャさ加減を何処かで認識していたからであろう。自宅の本棚を探してみると、意外と彼の作品を読んでいた事に自分が驚いてしまった(そのくせ代表作の「マップス」や「飛べイサミ」は読んでなかったり)。まあ免疫があったって事ですね。

ただ戦隊やライダーに対する愛情がとにかく深い事は伝わってくるし、自ら描いている挿絵の巧さとセンスにはとにかくほくそ笑んでしまった。もしかしたら彼の絵はヘタに見えるかもしれないが、決してそんな事は無く、むしろあのシンプルさであそこまで描ける絵描きはそうそういないのではないかと私は思っている。全員とは云わないまでも書き足す絵描きほど自身の無さを露呈しているなんて考えてしまうのだ。・・・多分ですよ?多分。

それと一戦隊に付き画付きで5~6ページ(もっと少ないのもある)というページ構成ではちょっと物足りない。戦隊シリーズを熟知しているならまだしも、私の場合ザックリと見てない期間があるので、どうしてもその期間に限っては説明不足に感じてしまうのだ。元々知らない上から新たな知識を植え付けるってのはやっぱ無理があるでしょ。

作品に対して愛情が深ければ深いほど楽しめる本であり、「一見さんお断り!」な本です。にわかファンと自負できるのなら手を出さない方が賢明でしょう。ちなみに私の場合まず”物語を楽しむ”に大きな比重が掛かるらしく、世界観を楽しむ割合が意外に低い事にこの本を読んで気付かされました。本の面白さと完成度の高さを差し引いてしまうと、「まあこれはこれでアリやな」ぐらいの興味しか沸かないのがその証拠でしょう。その事に気付けただけでも貴重な体験だったと云えるかもしれません。


・・・なんか変な感じにまとめてしまいましたが、正直に感想を書いてみました。ではでは。
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雑多雑記 コメント: 8 トラックバック: 0

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コメント

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No title

ひだっちょさん、こんばんは。
長谷川裕一、いろんな意味で凄いですよね~。
代表作とも言うべき『MAPS』では、主人公を評して「馬鹿って凄い」という褒め言葉が出てきますが、そっくりそのまま長谷川本人に返したいです。
そうか、ギガンティスってもう20年前の作品になるのですか? 私にとってはあれこそ、宇宙世紀の物語の最終話でもいいくらい、大好きな作品です。
おっしゃるとおり、画力はある(構図のとりかたは神の領域だと思う)のに、一見雑に見える絵柄で好き嫌いが別れますが、はまると抜けられない魅力のある作家だと思います。
ひだっちょさんもご贔屓のようで、嬉しくなって書き込みしてしまいました。

2010年04月17日 00:12 | URL | フリップ村上 | 編集

Re: No title

>フリップ村上さん
コメントありがとうございます!

> 代表作とも言うべき『MAPS』では、主人公を評して「馬鹿って凄い」という褒め言葉が出てきますが、そっくりそのまま長谷川本人に返したいです。
凄いですね。いい意味でって事なんでしょうけど。

> そうか、ギガンティスってもう20年前の作品になるのですか? 私にとってはあれこそ、宇宙世紀の物語の最終話でもいいくらい、大好きな作品です。
当時(今もそうですが)「ガンダム外伝」って色々な漫画家が挑戦していましたが、
群を抜いて面白い作品でしたね。自分は確か本屋で表紙を見て「何じゃこりゃ!?」と
いわゆるジャケ買いしたのですが、それ以上に作品の完成度の高さにビックリした記憶
があります。

> おっしゃるとおり、画力はある(構図のとりかたは神の領域だと思う)のに、一見雑に見える絵柄で好き嫌いが別れますが、はまると抜けられない魅力のある作家だと思います。
”簡単に書いている”と勘違いされやすいかもしれませんね。でも富野監督自身が原作を
手掛けた「クロスボーン・ガンダム」に長谷川祐一を抜擢したのは、その画力を買われた
からだと思っていた(当時は賛否があった気もします)ので、こうやって改めて評価して
くれる方の意見を聞けたのは嬉しかったです。

> ひだっちょさんもご贔屓のようで、嬉しくなって書き込みしてしまいました。
いや~、代表作をちっとも読んでないってのはどうかとも思うし、実は意外に読んでいた
んだと今更ながら気が付いた程度なんですけどねェ。また少し追っかけてみようかな?

2010年04月17日 14:02 | URL | ひだっちょ | 編集

ありがとうございますっ!

こんにちは、ひだっちょさん。今回は私めごときの推薦本をご紹介いただきありがとうございます。って、筆者か?(笑)

ひだっちょさんと私の捉え方の違いが明確になって、実に興味深い(byフィリップ)です。まず違いの一つが長谷川裕一の原体験の違いですね。私は「すごい科学~」を買った前後ぐらいに「クロスボーンガンダム」を読んだぐらいで、「逆襲のギガンテス」の存在は知らなかった分、作品を超えての空想(妄想?)という遊びに初めて面白みを感じましたから。

それと、(今もですけど)基本的にはスーパー戦隊シリーズはチラ観程度で、ポイントポイントの話だけ押えられればラッキーな感じでいますし、まったく番組を観ていなかった時期(ライブマン~ゴーゴーファイブ)でもおおよその内容は把握していたので、予備知識がそれほどなくても本の内容についていけたのだと思います。それで満足でもありましたしね。

願わくば3巻の「さらに~」も読んでいただけると嬉しいかなと。ひだっちょさんがお好きなタイムレンジャーも(他より若干多めに)載っていますし。私もこれをきっかけに、「逆襲のギガンデス」や「超電磁大戦」も読んでみようかと思います。

2010年04月17日 14:43 | URL | ズミ | 編集

Re: ありがとうございますっ!

>ズミさん
コメントありがとうございます!

> ひだっちょさんと私の捉え方の違いが明確になって、実に興味深い(byフィリップ)です。まず違いの一つが長谷川裕一の原体験の違いですね。「逆襲のギガンテス」の存在は知らなかった分、作品を超えての空想(妄想?)という遊びに初めて面白みを感じましたから。
あーなるほど。やっぱりここは大きな違いになってしまうんでしょうねェ。

> それと、(今もですけど)基本的にはスーパー戦隊シリーズはチラ観程度で・・・、予備知識がそれほどなくても本の内容についていけたのだと思います。それで満足でもありましたしね。
この辺は「マニアほど楽しめるんじゃないのか?」という、私の見方が足りてなかった
のかもしれません。人によって捉え方が違うのが当たり前だって事を忘れてました。

> 願わくば3巻の「さらに~」も読んでいただけると嬉しいかなと。ひだっちょさんがお好きなタイムレンジャーも(他より若干多めに)載っていますし。私もこれをきっかけに、「逆襲のギガンデス」や「超電磁大戦」も読んでみようかと思います。
3巻は近い内に手に入れる予定です。ただオークションだと何故か1・2巻のセットばっかり
なんですよ。定価では売ってるんですけどねェ・・・。セコいなぁ、俺。

ちなみに「超電磁大戦」の2巻は妙にプレミア化されてるみたいなので気を付けて下さいね!

2010年04月17日 16:22 | URL | ひだっちょ | 編集

ええー!

おばんです。実はおじんですけど(笑)

>この辺は「マニアほど楽しめるんじゃないのか?」という、私の見方が足りてなかったのかもしれません。人によって捉え方が違うのが当たり前だって事を忘れてました。

そうですね。人によって捉え方が違う、だからこうやって感想を述べ合うのが面白いんでしょうね。

>3巻は近い内に手に入れる予定です。ただオークションだと何故か1・2巻のセットばっかりなんですよ。定価では売ってるんですけどねェ・・・。セコいなぁ、俺。ちなみに「超電磁大戦」の2巻は妙にプレミア化されてるみたいなので気を付けて下さいね!

「さらに~」もプレミア化してるんですかねえ。発行部数が少なかったのかな?
「超電磁大戦」の2巻もかぁ。ダルタニアス人気なのかな?

あー、ちなみにひだっちょさん、筆者の表記間違えてますよ。「長谷川祐一」じゃなくて、「長谷川裕一」ですよー。

2010年04月17日 23:03 | URL | ズミ | 編集

No title

面白そうな本の数々ですね~

長谷川先生はクロスボーンガンダムの大枠やギミック関連を発案して
冨野監督に「こんなにいろいろアイデアが出てくるとは思わなかった」って
言われたとか(MGクロスボーンの取説に書いてありました)

あと電撃Hobbyだったかで、SD武者のクロスボーンのデザインを募集してたとき
長谷川先生本人が送ってきちゃったりしてました
遊び心のある人なんですね^^

2010年04月18日 19:31 | URL | 塔 | 編集

Re: ええー!

>ズミさん

> あー、ちなみにひだっちょさん、筆者の表記間違えてますよ。「長谷川祐一」じゃなくて、「長谷川裕一」ですよー。
どっひゃー!今更ごめんなさーい!!病み上がりだったもので・・・(言い訳にならん間違いだけど)。

さっそく直しておきまーす!!

2010年04月19日 10:00 | URL | ひだっちょ | 編集

Re: No title

>塔さん
コメントありがとうございます!

> 長谷川先生はクロスボーンガンダムの大枠やギミック関連を発案して
> 冨野監督に「こんなにいろいろアイデアが出てくるとは思わなかった」って
> 言われたとか(MGクロスボーンの取説に書いてありました)
富野監督に詰め寄るとはさすがですねェ。漫画の「クロスボーン・ガンダム」では
結局最後自分が完結させちゃったんですから、筋金入りなんでしょうね。

> あと電撃Hobbyだったかで、SD武者のクロスボーンのデザインを募集してたとき
> 長谷川先生本人が送ってきちゃったりしてました
> 遊び心のある人なんですね^^
いい意味でプロとは思えぬ粋なエピソードですねェ、それは。何だか今回の記事のおかげで
昔以上に長谷川作品に興味が湧いてきちゃいました。面白い人だなぁ。

2010年04月19日 10:11 | URL | ひだっちょ | 編集

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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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好きなライダー:「クウガ」「電王」
※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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