大麻には何故か超キビシイ日本人
2009年02月09日 17:30
少し前になってしまったが、大麻支持のため元十両力士若麒麟が逮捕され、相撲協会を解雇された。退職金を払うからと。
大麻ごときで若麒麟は輝かしく羽ばたいたかもしれない将来を打ち砕かれた訳だ。まだ若くやり直しもできた筈なのに。何か不祥事続きの相撲業界が「我々もここまでの事をやりますよ!」といった、どうでもいい決意表明の生贄になったような気がしてならない。しかもマスコミや視聴者も必要以上に騒ぎ立て、結果あの処分になってしまう。
何故日本人は大麻に対してそれほどまでにキビシイ眼を向けるのだろうか?
TBSラジオの「ストリーム」という番組内で、『コラムの花道』というコーナーがある。火曜日担当は映画評論家である町山智浩氏であるが、2008年9月9日の放送(今でもポットキャストで聞く事はできる)で「スーパー・ハイ・ミー」(日本未公開)という映画を紹介していた。以前「スーパー・サイズ・ミー」という日本でも公開した作品で、30日間マクドナルドだけの食事をしたら人体にどの様な影響がでるかを実験したドキュメンタリー作品である。
これに触発されるカタチで造った作品が「スーパー・ハイ・ミー」だ。コメディアンであるダグ・ベンソンが、まず30日掛けて自分の体からマリファナを完全に抜き、30日間マリファナを吸い続けたら人体にどの様な影響があるかを実験したのである。・・・バカか?
結果、人体には全くといっていいほど影響は無かった。特に心配された内臓器官でさえ。
マリファナ(大麻)は吸っている間、思考能力や行動意欲が低下する。要はやる気が無くなるのだ。気を紛らわしリラックスさせる作用もあり、それが麻酔に近い効果を生む。内臓に影響は無いのだが、吸ってる間は仕事も何もマトモな生活ができない。車の運転などもっての他だろう。そういった問題も当然含んでいる。
マリファナは医療目的で使用されるため、アメリカでは州によって異なる(今は12州で許可が受けられる)が、一般の薬局でも手に入れることができる。ただし本人が必要としている事を証明できればの話だ。だがその申請も結構いい加減だったりするらしい。
しかしアメリカ連邦政府としては非合法になっているため、許可を取っているにも関わらず踏み込まれて営業停止になってしまうなどの珍現象も起きている。そんなバカさ加減もアメリカらしいが。
日本だって法律違反なのは判る。吸い続けていればもっと強い薬に手を出す危険性もあるにはある。だが人体の影響を考えれば、酒やタバコの方がよっぽど有害なのだ。それにマリファナは気を紛らわす作用があるので、アル中を克服するために服用するやり方もあるという。作家の中島らもは、アル中克服のためにマリファナを服用していたのが発覚し逮捕された。結果アル中に逆戻りしてしまったが、もし適切な医療行為として認められていれば死ななくて済んだかもしれない。
先週ラジオで若麒麟の話題をジャーナリストの大宅映子がしていた時に、イギリスのマリファナに対する取り決めが面白かったので記載しておこう。
一度目は注意、二度目は罰金、三度目は逮捕、だそうだ。面白いでしょ?
国が責任を持って管理し、後は自己責任で取り扱える、その位がちょうどいい薬物だと私は思っている。もちろん個人で栽培などは論外だし、規制は厳しくしなくてはならない。だが人の人生をあっさり踏みにじるほど危険なモノなのか?若麒麟もその前に疑いを掛けられた外国人力士も、もう一生涯相撲をとることはできないだろう、一生だ。
日本人は知らない事に対する反応が過剰すぎる。だからこそもっと深く調べ(私が言えた義理ではないが)理解した上でメディアは発言するべきだ。そして発言には責任を持て。どれほどの影響力があるか少しは考えろ。そして視聴者はそれに振り回され鵜呑みにするべきではない。もっと自分自身で見解を出す事を鍛えた方がいい。私を含めて。
大麻ごときで若麒麟は輝かしく羽ばたいたかもしれない将来を打ち砕かれた訳だ。まだ若くやり直しもできた筈なのに。何か不祥事続きの相撲業界が「我々もここまでの事をやりますよ!」といった、どうでもいい決意表明の生贄になったような気がしてならない。しかもマスコミや視聴者も必要以上に騒ぎ立て、結果あの処分になってしまう。
何故日本人は大麻に対してそれほどまでにキビシイ眼を向けるのだろうか?
TBSラジオの「ストリーム」という番組内で、『コラムの花道』というコーナーがある。火曜日担当は映画評論家である町山智浩氏であるが、2008年9月9日の放送(今でもポットキャストで聞く事はできる)で「スーパー・ハイ・ミー」(日本未公開)という映画を紹介していた。以前「スーパー・サイズ・ミー」という日本でも公開した作品で、30日間マクドナルドだけの食事をしたら人体にどの様な影響がでるかを実験したドキュメンタリー作品である。
これに触発されるカタチで造った作品が「スーパー・ハイ・ミー」だ。コメディアンであるダグ・ベンソンが、まず30日掛けて自分の体からマリファナを完全に抜き、30日間マリファナを吸い続けたら人体にどの様な影響があるかを実験したのである。・・・バカか?
結果、人体には全くといっていいほど影響は無かった。特に心配された内臓器官でさえ。
マリファナ(大麻)は吸っている間、思考能力や行動意欲が低下する。要はやる気が無くなるのだ。気を紛らわしリラックスさせる作用もあり、それが麻酔に近い効果を生む。内臓に影響は無いのだが、吸ってる間は仕事も何もマトモな生活ができない。車の運転などもっての他だろう。そういった問題も当然含んでいる。
マリファナは医療目的で使用されるため、アメリカでは州によって異なる(今は12州で許可が受けられる)が、一般の薬局でも手に入れることができる。ただし本人が必要としている事を証明できればの話だ。だがその申請も結構いい加減だったりするらしい。
しかしアメリカ連邦政府としては非合法になっているため、許可を取っているにも関わらず踏み込まれて営業停止になってしまうなどの珍現象も起きている。そんなバカさ加減もアメリカらしいが。
日本だって法律違反なのは判る。吸い続けていればもっと強い薬に手を出す危険性もあるにはある。だが人体の影響を考えれば、酒やタバコの方がよっぽど有害なのだ。それにマリファナは気を紛らわす作用があるので、アル中を克服するために服用するやり方もあるという。作家の中島らもは、アル中克服のためにマリファナを服用していたのが発覚し逮捕された。結果アル中に逆戻りしてしまったが、もし適切な医療行為として認められていれば死ななくて済んだかもしれない。
先週ラジオで若麒麟の話題をジャーナリストの大宅映子がしていた時に、イギリスのマリファナに対する取り決めが面白かったので記載しておこう。
一度目は注意、二度目は罰金、三度目は逮捕、だそうだ。面白いでしょ?
国が責任を持って管理し、後は自己責任で取り扱える、その位がちょうどいい薬物だと私は思っている。もちろん個人で栽培などは論外だし、規制は厳しくしなくてはならない。だが人の人生をあっさり踏みにじるほど危険なモノなのか?若麒麟もその前に疑いを掛けられた外国人力士も、もう一生涯相撲をとることはできないだろう、一生だ。
日本人は知らない事に対する反応が過剰すぎる。だからこそもっと深く調べ(私が言えた義理ではないが)理解した上でメディアは発言するべきだ。そして発言には責任を持て。どれほどの影響力があるか少しは考えろ。そして視聴者はそれに振り回され鵜呑みにするべきではない。もっと自分自身で見解を出す事を鍛えた方がいい。私を含めて。
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