超電王トリロジー/EPISODE RED ゼロのスタートゥインクル 10年日本
2010年06月05日 17:24

2010年5月23日越谷レイクタウンにて鑑賞
評価★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督:金田治
脚本:小林靖子
出演:中村優一、松本若菜、中泉英雄、秋山莉奈、溝口琢也、松元環季、永田彬、上野亮、石丸謙二郎ほか
声の出演:関俊彦、遊佐浩二、てらそままさき、鈴村健一、大塚芳忠、中井和哉、鳥海浩輔、柿原徹也ほか
原作:石ノ森章太郎
配給:東映
上映時間:72分
TVシリーズを経て超電王として復活し映画化されてから1年、再び映画化された超電王THE MOVIE第二弾の三作品中の第一作目。説明するのが面倒臭く、タイトルが長すぎるのが困りモノな作品。ファンが観るからいいのかな?
ある日良太郎は、デンライナーが制御不能になったとモモタロスから助けの知らせを受ける。久し振りにデンライナーに乗り込んだ良太郎は、みんなとの再会もそこそこに事態収拾に取り掛かる事に。だがその留守を狙って、良太郎の姉・愛理が何者かに襲われてしまう。とりあえずの難は去ったが、また襲われる可能性を考え良太郎とモモタロスで愛理を見張る事にする。予想通り襲われてしまう愛理だったが、そこに現れたのは何故か侑斗で・・・。
※この作品はYahoo映画レビューに投稿してません。
この作品を観に行く人は、ほぼ100%近くファンである可能性が高い(もしくは付き添い)と思われるので、ここでの感想も電王という作品を理解してると仮定して書こうと思う。・・・まあそんなに書く事もないけど。ちなみに私自身は映像化された電王の作品を(知り得る限り)全部観ているので、ファンって事で大丈夫でしょう。
ザックリ言うと、TVシリーズのいちエピソードとしては面白いけど、映画として料金を払ってまで観る作品じゃあないかな。”電王”というコンテンツを続けていく上で、外伝エピソードが造られるのはファンとして嬉しいけど、映画として満足させるモノができないんなら映画館で掛ける必要は無いでしょ。少なくともこれまでの映画は、映画としての満足度を何とか満たしてたからいいけど(クライマックス刑事は例外)、今回はさすがにダメだった。
おそらく私はいわゆる”特撮ファン”と呼ばれる人たちに比べ、一般映画の方も相当数観ている筈で、だからこそ映画としてはダメだとよけいに感じたのかもしれない。別の見方をすればこの作品、電王のいちエピソードとしては十分アリだと思ったくらいで、確かに予算は無い、そのお陰でスケール感も無い、新たなキャラクターも出てこないの無い無い尽くしなんだけど、観ていて楽しかったし、そこそこ満足したのも紛れもない事実だ。
つまり”発表する場が間違っている”っていうのが今回ダメだった一番の理由になる。ちなみに二番目は(一番目にも関わってくるが)”やり過ぎ”が原因。映画3本を2週間ごとに上映するって企画自体が作品に水増し感を与えたのは間違いなく、映画としての質を極限まで落としてしまった。いくら電王というコンテンツが儲かるからといったって、今後もこんな調子でやるのならいつかファンだって離れてしまうぞ?それこそ傑作と云わしめた電王のTVシリーズでさえ株が落ちてしまうんじゃないのか?本当にファンを想うならもっと大事に育てるべきだろう。
・・・とまあ色々書いたけど、観に行ければ3本とも観に行くつもりだったりはする。ただねェ、上映館と上映回数が少な過ぎでしょ。これも本来上映の無かった筈の作品を無理やりねじ込んだ事による弊害じゃないのかなぁ?行きたくても行けないんじゃそれこそ本末転倒じゃん。
って事で、二作目のレビューは今のところ未定です!
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