ホーム

スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告

告白 10年日本

2010年06月17日 18:37

357.jpg
2010年6月6日MOVIX三郷にて鑑賞

評価★★★★★★★★☆☆

監督/脚本:中島哲也

出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃、西井幸人、藤原薫、橋本愛、新井浩文、山口馬木也、黒田育世、芦田愛菜、山田キヌヲほか

原作:湊かなえ著「告白」

配給:東宝

上映時間:106分

2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名原作を、「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督が映画化した作品。様々物議を醸しだす内容ではあるが、原作→映画化という意味では理想的なカタチになっている。
とある中学校の1年B組、終業式後のホームルーム。騒がしく身勝手に振る舞う生徒だらけの教室で、担任である森口悠子がある告白を始める。数ヶ月前、森口のひとり娘が学校のプールで溺れ死亡したという事故が起こった。だが事故を不審に思った彼女は独自に調査を進めていき、娘は事故でなく”誰かに殺された”事を突き止める。そしてその犯人がこのクラスにいる2人の生徒だと言うのだ。教室内が騒然となる中、更なる告白が始まった。


(Yahoo映画レビューに投稿した「告白」感想文)


Yahooに投稿した感想は作品内で行われている事に対する倫理観をさて置き、なるべく作品として特化したカタチで感想を書いたので、ここでは自分の倫理観を挟みながら書こうかなと思う。とっちらかっちゃうと思うけど。

まずこの作品(もしくは原作)を観て感じるのは、”こんな中学生いないだろう”やこんな事がまかり通ってはいけない”という否定や非難だと思う。もちろん森口のやっている事は復讐以外のなにものでもなく、いろんな意味で許される行為ではない。いい子ぶって云えば、例え許されざる行為をしたとしても子供たちの未来を奪う事など決してしてはならないし、過ちを反省し立ち直るチャンスを与える事こそ大人としての努めなのだから。・・・となる。

生徒たちの描写に関してはレビューにも書いたが、少なくとも全く存在しない人種だとは思わなかった。ごく少数なのは間違いないが、実際起きた事件などを見る限り決して絵空事な連中ではないだろう。自分の周りにはいないと言う人も多いだろうが、だったらその事をラッキーだと思えばいいし、幸せな学園生活だったと喜べばいいだけの事だ。全否定する事ほど乱暴な理論や価値観は無いのだから。

それとこの作品が現代に蔓延る社会的な問題定義を突き付けていると捉える人や、それを真っ向否定する人がいるようだが、そこまでの意味合いは感じ取れなかった。描かれているのは単に森口が復讐しようとする過程でしかなく、そこに巻き込まれる連中の右往左往する姿が付け加えられただけだ。復讐が何も生みださないのは今まで幾度となく描かれてきた自然の摂理であり、エンタメ作品にしないのであれば復讐の後に絶望しか残らないのは誰もが知る現実に他ならない。そうでなければこの作品においての問題定義などあまりに幼稚で露骨すぎる。

あくまで人の内に潜む願望を具現化してみた夢みたいなモノだ、と私は捉えている。問題定義と云うよりも、具現化する事でほんのちょっとその事について考えるキッカケを与えるだけに過ぎない。残虐性と云うのは人が必ず持っているが、表には出さないよう抑え込んでいる感情だからだ。

森口の行為は決して許される事ではないが、もし彼女と同じ立場になったとして復讐したいという気持ちが芽生えても、それは人として当たり前だと思うのは乱暴な理論ではない筈だ。それを実行する・しないには天と地ほど差があり、だからこそ小説や映画などの媒体を利用してそれを実行するのではないのだろうか?それを観客がどう捉えるかは一概には言えないが、少なくとも文字や映像で見せる事によって、自分に潜む得体のしれないモヤモヤに疑問を投げ掛けたり、あわよくば何かしらの決着や気持ちの整理をする事がもしかしたらできるかもしれない。

爽快感を得る事で心の安らぎを感じたっていい、不快感を得る事で事の無意味さを感じたっていい、どんなカタチでもいいから何かしらを得られればいいと思う。作品がキッカケで討論になるのなら、それこそこの作品が生まれる意義があるってもんだ。だがもしこの作品によって同世代の子供たちの暴力行為が助長されるなんて危惧しているのなら、それはあまりに子供たちをバカにしている。子供は大人が考えるよりよほどシッカリと物事を捉えているよ。そう思えないなら「あなたたちを信じる事ができない」とハッキリ言えばいい。・・・言えないだろうけど。

映画や小説などの存在意義を考えれば、生まれるべくして生まれた作品だと思う。ただあまりに現実との境目に逃げ場がないために戸惑ってしまうのだろう。考えてみて欲しい。携帯小説や昼ドラの方がよほどヒドイ仕打ちを受けているのに、そんな事お構いなしに楽しめるのは現実味が無く自分とは無関係と思えるから(もしくは作品として駄作)で、「告白」のようにいい意味でも悪い意味でも心がザワつくっていうのは、優れた作品としての存在意義を発揮しているからこそではないだろうか?そもそも箸にも棒にも引っかからない駄作だったらなにも感じないでしょ?

現実として否定すべき事柄が描かれているのは間違いないが、一度受け止めて自分の中でかき混ぜてみる事は決して無駄ではない筈だ。その結論がどう出ようとも、考える(もしくは話し合う)事にこそ意味がある。この作品はそれを発信し受け止めるだけのポテンシャルがあり、それだけで存在する意義があると私は思う。

・・・まあこんな感じですかね。やっぱりとっちらかっちゃったなぁ。
スポンサーサイト

映画/邦画/2010上半期 コメント: 0 トラックバック: 0

< 前の記事 ホーム 次の記事 >

コメントを書く






    



管理者にだけ公開させる

ホーム

黒ねこ時計 くろック D03

カレンダー+最終更新日

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
        「メガレンジャー」
好きなライダー:「クウガ」「電王」
※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

カテゴリ

未分類 (16)
映画的雑記 (67)
特撮・玩具的雑記 (28)
雑多雑記 (24)
映画/年間ベスト&ワースト (4)
映画/洋画/2012 (1)
映画/邦画/2012 (1)
映画/洋画/2011 (15)
映画/邦画/2011 (6)
映画/洋画/2010下半期 (47)
映画/邦画/2010下半期 (52)
映画/洋画/2010上半期 (47)
映画/邦画/2010上半期 (49)
映画/洋画/2009下半期 (59)
映画/邦画/2009下半期 (55)
映画/洋画/2009上半期 (61)
映画/邦画/2009上半期 (46)
ミニプラについて (3)
ミニプラ/特命戦隊ゴーバスターズ (6)
ミニプラ/海賊戦隊ゴーカイジャー (6)
ミニプラ/天装戦隊ゴセイジャー (16)
ミニプラ/侍戦隊シンケンジャー (11)
ミニプラ/炎神戦隊ゴーオンジャー (6)
ミニプラ/獣拳戦隊ゲキレンジャー (9)
ミニプラ/轟轟戦隊ボウケンジャー (6)
ミニプラ/魔法戦隊マジレンジャー (5)
ミニプラ/特捜戦隊デカレンジャー (10)
ミニプラ/爆竜戦隊アバレンジャー (7)
ミニプラ/忍風戦隊ハリケンジャー (5)
ミニプラ/百獣戦隊ガオレンジャー (4)
ミニプラ/未来戦隊タイムレンジャー (3)
ミニプラ/救急戦隊ゴーゴーファイブ (4)
ミニプラ/星獣戦隊ギンガマン (3)
ミニプラ/電磁戦隊メガレンジャー (3)
ミニプラ/激走戦隊カーレンジャー (2)
ミニプラ/超力戦隊オーレンジャー (2)
ミニプラ/忍者戦隊カクレンジャー (1)
ミニプラ/五星戦隊ダイレンジャー (2)
ミニプラ/恐竜戦隊ジュウレンジャー (1)
ミニプラ/鳥人戦隊ジェットマン (1)
ミニプラ/地球戦隊ファイブマン (3)
ミニプラ/超獣戦隊ライブマン (2)
ミニプラ系玩具/1987年度以前 (2)
DX版玩具/戦隊シリーズ (31)
玩具/レジェンド戦隊シリーズ (7)
森永/戦隊メカセレクション (11)
ミニ合体/戦隊ロボシリーズ (14)
カプセル合体/戦隊シリーズ (15)
仮面ライダーウィザード/玩具 (7)
仮面ライダーフォーゼ/玩具 (20)
仮面ライダーオーズ/玩具 (23)
仮面ライダー/玩具 (21)
ウルトラマン/玩具 (12)
ムゲンバイン/食玩 (18)
もじバケる/食玩 (7)
カバヤ/食玩 (21)
リボルテック (20)
スーパーロボット超合金 (8)
勇者シリーズ/玩具 (3)
やまと/群雄シリーズ (9)
その他の玩具 (27)

FC2カウンター

検索フォーム

リンクバナー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。