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ザ・コーヴ 09年アメリカ

2010年07月23日 17:49

377.jpg
2010年7月4日シアター・イメージフォーラムにて鑑賞

評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆

監督:ルイ・シホヨス

脚本?:マーク・モンロー

出演:リック・オリバー、ルイ・シホヨス、サイモン・ハッチンズ、チャールズ・ハンブルトン、ジョー・チズルム、マンディ=レイ・クルークシャンク、カーク・クラック、ほか太地町の住民

原題:「THE COVE」

配給:アンプラグド

上映時間:91分

日本のイルカ漁の実態に迫ったと言い張るドキュメントっぽい作品。第82回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞してしまうという、アカデミー賞の程度の低さをまたも露呈する事となった作品でもある。
60年代の人気番組「わんぱくフリッパー」で調教師兼俳優として活躍したリック・オリバーは、現在イルカ解放運動の最前線で活動している。自分が無知だったせいで、イルカがビジネスの道具になってしまったと気付いた彼は、その後30年以上に亘りイルカを救う事をライフワークとして生きてきた。ある入り江でイルカ漁が行われている事に気付いた彼は、それを何とか止めようと和歌山県の太地町までやってくる。そこは400年に亘る捕鯨の歴史を持つ、クジラとイルカで栄えてきた町だった。(「ザ・コーヴ」チラシ参照)


(Yahoo映画レビューに投稿した「ザ・コーヴ」感想文)


Yahooのレビューは(観て間がなかったからかもしれないが)ずい分と感傷的に書いてしまったなとチョイ反省。ここではもう少し大人な意見をしてみたいと思う(精神年齢が低いから難しいんだけど)。

”議論する価値が無い”というのは、この作品に限ってなら今でもハッキリそう思う。クジラやイルカの捕鯨に関して議論する必要が無いのではなく、この作品をベースに議論するのはそれほど意味が無いと云う事だ。本当に意味や意義のある議論をしたいのならば、必要となる様々なデータを揃えた上でするべきであり、なによりもお互いの理解を深めるためには当然そうすべきだと思うが。

作り手たちの意見も(正しいかどうかは別として)判らないではないが、あまりに一方的に意見を押し付けてしまうそのやり方では、話し合いの場に付く気さえ無いんだと勘ぐってしまう。実際作品を観る限りだと、自分たちの行いは一点の曇りもなく”正義”として描かれており、どんなに表現を変えようともやってる側は”悪”にしか見えない。それじゃあやっぱり同じテーブルに着く気はないんだなと思っちゃうでしょ。

もっと厄介なのは、ひょっとして意識してB級アクション映画風に作品を造り上げたんじゃないかって事で、レビューにも書いたがこの作品、連中のバカさ加減を楽しく観る事に関しては、面白いとさえ思えるほどちゃんと作り込んでいる。作戦会議や作戦実行における経緯など、スパイアクション映画を参考にヘタすりゃ過度な演出まで成されているため、連中の不手際な様子がよけいに可笑しさを生むのだ。

それはともすれば真摯なメッセージより明確に観客へ伝わるかも知れず、それが例え間違った情報であっても伝える方法があまりに軽々しいために、疑うって気持ちが沸き上がらないという危険性まではらんでしまっている。現実にTVのワイドショー程度でも鵜呑みに信じる人は多々いるわけで、”見やすい”という大衆気質に乗っ取った表現方法が実はメッセージに”なりやすい”という、本末転倒な現象が成り立ってしまうのかもしれない。

それを見込んで作っているなら大したもんだ。・・・そうは見えないが。ただアメリカで受けた(賞まで受賞した)のは、アメリカン気質に乗っ取った”見やすい作品だった”からに他ならない。これが真面目腐ったデータと情報を羅列した作品だったら(例え訴える意味が同じでも)話題にはならなかっただろう。・・・やっぱ判ってて作ってんのかなぁ?

まあとにかく”正義の押し売り”が大っキライな私にはツマラナイ作品でしたね。何と云うか問題定義する気も起きないって感じですか。続編らしきモノを作っているって情報もありますが・・・なんだかねェ・・・。
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映画/洋画/2010下半期 コメント: 4 トラックバック: 0

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コメント

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No title

はじめまして。
「ダンプねえちゃんとホルモン大王」のリンクからたどりつきました。

「ザ・コーヴ」ですが、私はひだっちょさんとは違って楽しめましたよ。
ひだっちょさんが否定している部分が逆に私にはアリだと感じられたからだと思います。
例えば「あまりに一方的に意見を押し付けてしまうそのやり方」とありますが、ドキュメンタリーというのはそれでいいのではないでしょうか。
右の意見も上手に聞いて、左の意見も上手に聞いて、それで出来た映画ははたして面白いのだろうか。
それでは日和見主義でことなかれ主義の、主義主張のあいまいなぼんやりした映画になってしまうと思います。

「ひょっとして意識してB級アクション映画風に作品を造り上げたんじゃないかって事」というのも、意識して確信犯的にやってるんじゃないかなと思います。
私的にはデータとしての嘘やら間違いも、映画的に面白ければオーケー!な感じです。

コメディ映画やアクション映画を楽しむのに近い感じです。

まあそう感じたのも、柳下毅一郎さん(映画評論家)、三留まゆみさん(映画評論家、イラストレーター)たちの上映前トークショーでこの映画の楽しみ方をレクチャーされたからなんですが。
そうでなければひだっちょさんと同じ感想を持った可能性もありますね。

2010年08月13日 14:05 | URL | sweep | 編集

Re: No title

>sweepさん
はじめして、コメントありがとうございます!


> 「ダンプねえちゃんとホルモン大王」のリンクからたどりつきました。
おお~、そうなんですか!「ダンプねえちゃん」はほぼ唯一外部リンクして頂いているサイトですので、
嬉しいです!


> 例えば「あまりに一方的に意見を押し付けてしまうそのやり方」とありますが、ドキュメンタリーというのはそれでいいのではないでしょうか。

> 右の意見も上手に聞いて、左の意見も上手に聞いて、それで出来た映画ははたして面白いのだろうか。
> それでは日和見主義でことなかれ主義の、主義主張のあいまいなぼんやりした映画になってしまう
私自身ドキュメンタリー映画に作家性(主義主張)が入るのは当然だと思いますし、「何が何でも真実だけを
映せ!」とも思いません(だったらTV番組や書籍で十分ですし)。ただこの作品、「聞く耳を持たないなぁ」
とは思いました。「自分たちが正しいんだ」の一点張りで、こちらの考えや意見を挟む隙を与えようとしない、
そういったツマラナイ人間性が個人的にキライなので、変に否定的な意見になったのかもしれません。

言葉足りずだったと思います。申し訳ありません。


> 「ひょっとして意識してB級アクション映画風に作品を造り上げたんじゃないかって事」というのも、意識して確信犯的にやってるんじゃないかなと思います。
これはあとになって色々と考えてみましたが、やはり大衆受けを狙った確信犯でしょうねェ。まんまとアカデミ
ー賞を取った訳ですし。


> 私的にはデータとしての嘘やら間違いも、映画的に面白ければオーケー!な感じです。
これに関して一部は同意できるんですが、それにしてもあまり適当ではないかと。まあそれを「またいい加減
かよ!」ってツッコミを入れる楽しさもあるんですけどね。


> コメディ映画やアクション映画を楽しむのに近い感じです。
私も早い段階(冒頭のリック・オリバーの戯言を聞いて)でそっちにシフトして観てました。でなければもっと
感情的に憤慨していたかもしれません。


> まあそう感じたのも、柳下毅一郎さん(映画評論家)、三留まゆみさん(映画評論家、イラストレーター)たちの上映前トークショーでこの映画の楽しみ方をレクチャーされたからなんですが。
う、羨ましい・・・、そんなトークショーあったんですね。参加したかったです。


個人的にこの作品に挑む焦点として、例の上映中止問題がありました。あれだけ騒いで無関係な一般人を巻き
込んだんだから、さぞかし議論に値する作品なんだろうと(観てないで騒いでいたんでしょうけど)。でも結果
はsweepさんもご存じの通りB級アクションコメディでした。評価を最低にしたのは”議論する価値の無い作品”
という個人的焦点を集約したからです。ただその落差があまりに頭にきてしまい(というか呆れて)Yahooの
映画レビューでは感情的な文章になってしまいました。大人げなかったと思います。

それともうひとつ。sweepさんは冷静な眼で判断されているから大丈夫ですが、この作品で描かれている事が
真実だと思い込む人が少なからずいる(賞を取ってしまったので多数いると見てもいいでしょう)事に、どう
しても引っ掛かりを感じます。作り手にとってはドキュメンタリーであり真実である事を大前提(例え情報操作
してようとも)に造っていますから、だったらデータぐらいしっかりしたモノを用意しろって思うんですよ。

・・・正確なデータにしちゃうと、噓がバレちゃうんでしょうけどね。

2010年08月13日 16:07 | URL | ひだっちょ | 編集

No title

あ、正しくは藤原章監督のBBSの書き込みを見て、このブログをググらせてもらいました。

「無関係な一般人を巻き込んだ」とありますが、その一般人はどれほどこの映画を見ているんでしょう。
彼らの感情的なナショナリズムのほうが、作り手たちの偏った演出よりよほど怖いと思います。
「ちゃんと映画を見てから語ろうよ」と。
そういう人たちは表現活動というものに対して、もっと敬意を持ってほしいです。

ひだっちょさんみたいに「見てから」問題にしようよと。

あと私はオリバー好きですね。純粋じゃないですか。

2010年08月13日 16:42 | URL | sweep | 編集

Re: No title

>sweepさん

>「無関係な一般人を巻き込んだ」とありますが、その一般人はどれほどこの映画を見ているんでしょう。
申し訳ありません、これも言葉足らずでした。真っ先に浮かんだのは現地(アメリカ)の方です。もちろん
あっちでも反対運動はあったのでしょうが、日本のそれとは違うような気がしたのです(勉強不足なため
正しい情報は判りません)。ただ日本に限って言えば(私を含め)フラットな状態で映画を観た人はごくごく
稀で、何かを期待、もしくは抱えて観ていたという人が殆どだと思います。そういう意味でいえば一般の人は
ほぼ観ていないでしょう。


> 彼らの感情的なナショナリズムのほうが、作り手たちの偏った演出よりよほど怖いと思います。
> 「ちゃんと映画を見てから語ろうよ」と。
> そういう人たちは表現活動というものに対して、もっと敬意を持ってほしいです。
全くその通りだと思います。作り手は意図的に演出していますから、実は客観性や冷静さがまだあるのかも
しれません。今回の騒動で特にそう思いましたが、彼らは”騒ぐ行為そのもの”にカタルシスを感じてるよう
な気さえします。話題になれば、自分たちの存在を誇示できればそれでいい、そんな感じです。

これでは同じテーブルに付ける筈もなく、議論も何もできないんですけどね。なんだか哀しいですが。


> あと私はオリバー好きですね。純粋じゃないですか。
へェ~、私は・・・苦手です。

2010年08月13日 17:49 | URL | ひだっちょ | 編集

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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
        「メガレンジャー」
好きなライダー:「クウガ」「電王」
※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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