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私の優しくない先輩 10年日本

2010年08月05日 17:53

391.jpg
2010年7月19日新宿武蔵野館にて鑑賞

評価★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督:山本寛

脚本:大野敏哉

出演:川島海荷、金田哲(はんにゃ)、入江甚儀、児玉絹世、永野芽郁、小川菜摘、高田延彦ほか

原作:日日日著「私の優しくない先輩」

配給:ファントム・フィルム

上映時間:102分

日日日原作の同名小説(ライトノベル)を、「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らき☆すた」の山本寛が実写で映画化した初監督作品。映画に対するこだわりが監督の自己顕示欲にしか見えない鬱陶しい作品でもある。
小さな島に引っ越してきたばかりの16歳の高校生・イリオモテ ヤマコは、転校先の学校で南先輩の事を好きになる。何度もラブレターを書くのだが、ただ挨拶するだけでも幸せな気分に包まれ、それだけで日々楽しいと感じてしまう。だがヤマコにはクサくて、ウザくて、キモい、不破先輩という天敵がいた。しかもその先輩に、南先輩に宛てたラブレターを見られてしまい、「告白大作戦」を始める羽目になるのだった。


(Yahoo映画レビューに投稿した「私の優しくない先輩」感想文)


こんな私でも「涼宮ハルヒの憂鬱」の第一期TVシリーズは全話観ていたりする(それもリアルタイムで)。ただし特に面白いとは思わなかった。なんていうか全てを”狙って”やっているように見えたからだ。「こうすれば喜ぶんでしょ?」という、作り手のドヤ顔みたいなモノが常に浮かんでくるのは、私の気のせいだけでもあるまい。

ただそういった自己顕示欲もアニメだからまだ許せる(「リンダリンダリンダ」のライブシーンをモロパクリしようとも)が、実写の映画となると意味合いは全く違ってくる。何故って人は生き物であって、アニメのように全てをコントロールする事などできやしないからだ。

だが山本監督はアニメで培ってきた手法を基本そのままこの作品に取り入れてしまっている。例えそれがどんなに人間離れした仕草やセリフであり、作品の世界観を壊してしまおうとも、彼自身はこだわりの方を優先させてしまう。それが彼の作家性なんだろうけど、何の一貫性もないそれこそ”狙っただけ”の重力の無いこだわりなんて地に足付く筈はないんだけど、それが全く判っていないらしい。

人が何かに影響され表現するのは当たり前の行為だ(それをどう呼ぶかも色々だろう)。だが表現者の意地として、その根を根こそぎ掘り出した上で自分なりに変換する、その努力は決して惜しまないものだ。だが山本監督は土の表面をなぞっただけで自分のモノにしたと勘違いするために、いつまで経っても自己表現にまでは行き着かず、モノマネ程度(それすらできてないときもある)で満足してしまう。・・・いやまあ実際は知らんけど。

ただしこの作品における評価のひとつに”アイドル映画として正しい”というのがあるらしい。私にはその定義が全く判らないので、そう言われてしまうとぐうの音も出なかったりするのだが・・・でも主演の川島海荷は別段可愛く映ってなかったと思うんだけど。それは俺の気のせい?俺なんかに彼女の可愛さが判る訳がない?まあそこまで言われちゃえばなにも言えませんね。


最後に。これは個人的にどうしても気になった、ホントどうでもいい事なんだけど、イリオモテという苗字の子供(しかも女の子)に”ヤマコ”という名前を付ける、親の無神経さとその精神が理解できない。もちろんフィクションだしヘタすりゃ作者がノリで命名したのかもしれないんだけど、子を想う親の気持ちというのをここまで簡単に踏みつぶせるモノなんだと非常にビックリした。子供に”悪魔”と名付けるのと同等のレベルだと思うが。

・・・考えすぎか?
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コメント

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アニメにおけるリテラシーの問題

こんばんわ!ちょくちょくブログ拝見しております。

「私の優しくない先輩」今年の日本映画でもかなり賛否分かれる作品ですよね。
私も気になります!

ところでこの作品シネマハスラーで宇多丸氏が酷評し、
それに対して、監督のヤマカン氏が自身のブログで猛反発した事で話題になりましたよね。

でブログに様々な事が書かれた挙句最後に「分かる人だけ分かればいい」
みたいな事を書かれていて、個人的には日本のアニメ界が抱えるダメなトコロを
そのまま言ってしまっていると感じました。

端的に言うと今の日本のアニメって凄くリテラシー(作品を楽しむための前提事項)
が必要な気がして、例えば「エヴァ破」にしても「イノセンス」にしてもその作品を楽しむために「アニメシリーズ」を通して拝見しているのはもちろん、細かな描写まで深読みしてくれる観客がいてくれるからこそ成り立つ部分が多すぎると感じるんですよね。(攻殻機動隊は私も大好きな作品ですが)

わたしは残念ながら「ハルヒシリーズ」は拝見してないのですが、今年のハルヒの映画が非常に評価を得ているのも、いわゆる「分かる奴」が盛り上がっている気がして、私が考える「素晴らしい映画」とはどこかベクトルが違う気がするのです。

まだ拝見していないのでなんともいえませんが・・・。

そういった意味でも原恵一のアニメというのは日本アニメならではリテラシーを必要とせず(かつてのジブリもそうですが)
いい映画だなー。と改めて感じます。

2010年09月13日 22:39 | URL | 三級映画技士 | 編集

Re: アニメにおけるリテラシーの問題

>サンキューさん
コメントありがとうございます!


>「私の優しくない先輩」
シネマハスラーでの酷評は、Yahooへの投稿を済ませた後ポットキャストで聴いていました。ブログで追記した
文面はその影響をモロに受けて書いたモノです。ただヤマカン氏が自身のブログで反論していた事は、今月の
「映画秘宝」での柳下毅一郎氏の記述を読むまでは知りませんでした。挙句「分かる人だけ分ればいい」って
ねェ・・・表現者としてあってはならない思想だと思うのですが。

その柳下氏がツイッターで「俺の人生に1ミリも必要ない」とつぶやいただけで2チャンネルにスレッドが立った
そうですが、その事実だけ見てもサンキューさんの危惧がすでに深刻な問題になっている事が伺え知れます。

ファンの想いはしょうがないでしょう。表現者を神格化し崇めるのも理解はできます。ですが表現する側がファ
ンの想いに乗っかってしまっては、作り手とファンのお互いだけが自己満足するだけであってそれ以上の発展は
望めません。「分かる人だけ分ればいい」なんて如何にも子供染みた視野の狭い理論ですよ。もし今後ヤマカン
がその事に気付かずクリエイターを続けていくのなら、これ以上才能の開花は無いでしょうね。


アニメはマニアと子供のモノであって、まだまだ市民権を得ていないのが現実だと思います。「ジブリだから
見る」、「子供が見たいから見る」、アニメを見る動機の大半はこの2つでしょう。そんな現状が長く続いて
いたために、(作家性が強ければ強いほど)作り手の意識はマニアに向かって行ったのかもしれません(もし
くはアニメ”だけ”が好きな人に向かって)。


> 原恵一監督作品「カラフル」
私も原恵一監督はそういった垣根や壁をぶち壊してくれる作家ではないかと思います。だからこそアニメ好きが
「カラフル」を酷評してしまうのは哀しいですねェ。ひとつ作品として捉えて欲しいと願っています。

2010年09月14日 11:51 | URL | ひだっちょ | 編集

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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
        「メガレンジャー」
好きなライダー:「クウガ」「電王」
※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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