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欲望が生み出し、与え、奪うモノ。夏の劇場版を鑑賞

2011年08月08日 21:33

毎年恒例、戦隊とライダーの劇場版2本立てを鑑賞したので軽く雑感を。

       677oz02.jpg


※なるべくネタバレしないよう書きますが、未見の方や情報を仕入れたくない方は気を付けて下さい。




まず「海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船」から(こちらはホントに軽く書きます)。

う~ん、なんかいつも通りの劇場版って感じだった。映画と云う気負いが作品の質の向上に繋がらないっていうか、正直TVシリーズのいちエピソードの方がよほど面白いのがあるし。だからと言っていまさら上映時間の短さを指摘してもしょうがないんだろうけど・・・それでもここ数年当たりな作品が生まれないよなぁ。

まあゴーカイジャーの場合TVシリーズの方に傑作が多すぎるから、必然的に観る側のハードルが上がるのかもしれないけれどねェ。普通に楽しめると思いますよ、普通にぐらいは。




では続いて「仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」を。

       676oz01.jpg


暴れん坊将軍とのツーショットが雑誌に掲載されたのを見たとき「こりゃさすがにイカンだろ」と思ったのだが、意外や意外、「オーズ」という作品が放つべきテーマがちゃんと描かれていて驚いた(っていうか笑っちゃうぐらい松ケンがカッコいい、それにも驚き)。さすが脚本/小林靖子女史と云ったところか。まあ小林さんは時代劇好きだからねェ、その辺は抜かりないんだろうけど。


「オーズ」という作品の本質って、もちろん鴻上会長が再三叫んでいる”欲望”ではあるんだけど、それって実は火野映司自身に詰め込まれているんじゃないだろうか?と私なんかは思っている。TVシリーズによるこれまでの流れだと、映司が欲望のカタマリであるグリードたちの王となったほどのオーズに変身し続けられるのは、彼の汚れ無き心が欲望に(辛うじて)勝っているから、と云う解釈の下成り立っているんだと思ったが、最終局面に向かうにあたって別の見方が浮上してきた。”映司こそが誰よりも大きな欲望を抱えている”というモノだ。

”欲望”というとイメージ的にどうしても負の要素として捉えられがち(映像作品として表現する場合特に)だが、”本能”と”理性”が共存している人間は、生きている限りその欲望と向かい合い生きていくしかない生き物であり、死ぬまでそれが尽き果てる事はない。まさに鴻上会長が言う通りである。

だが問題の本質は欲望そのモノではなく、「何を欲するのか?」にある。人の幸福を願うのも、人を不幸に招き入れるのも欲望には変わりなく、”純真だから欲が無い”といった一見よさげな人間性は、実は人間らしさからはもっともかけ離れた、ぶっちゃけ気色悪い人間性であり、そのくせ世間はそんな純粋無垢な気色悪いモノを求めてしまう傾向が強い(もちろん無意識にだろうけど)。

火野映司は一見(誰が見ても)そう見えてしまう危険のはらんだ主人公ではあるんだけど、あえて過剰とも云える純真ぶりを披露させておき、その実「欲望とは何たるか?」を世に問おうと試みるため創られた画期的な主人公といえるし、シリーズ自体も挑戦的なメッセージが込められた作品に成りつつある。「W」によって新たな局面を見出せた平成ライダーシリーズが、安定したスタッフで固められた「オーズ」によってまた逆戻り、という危惧が正直あったけど、ここへきてそんな自分の思いにも多少ながら変化が訪れてきた。・・・そう思えるまでに時間が掛かり過ぎるっていう大きな欠点もはらんでいるんだけど。


そんな「オーズ」が持つテーマ性を、非常に判りやすいカタチで表現したのが本作品である。もちろんTVシリーズを見続けてきたからこそ理解できる表現力でしかないが、TVシリーズの劇場版としては結構正しい方法論ではないか?と感じられたのも確かだ(「W」のように、単独作品としての価値を極限まで高めるのも別の方法論として当然アリだが)。ただ演出に個性やインパクトがあまり無いため、小ぎれいにまとまっちゃったという印象が強く、劇場作品としてのスケール感がいつも以上に欠けてしまっている(今回夏の劇場版としては初トライとなった柴崎監督だが、常連である田監督に比べるとどうにもTV寄りの堅実な演出になってしまうようだ)。



描くテーマは興味深いが、作品としての個性や突出した部分はそれほどない。それでも夏の劇場版の中では面白い方・・・かな?

・・・なんちゅうか適当なまとめだなぁ、我ながら。
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コメント

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観てまいりました

 残念ながらパンフは売り切れでしたが(泣)

 ま、それはさておき、感想です。ゴーカイジャーの方は、声優陣が意外と(失礼)豪華だったなあと。特に我々世代的にね。幽霊の連中をはじめとして。また、にせゴーカイオーと戦うのは定番ネタですけど、最近ではなかなか見かけないし(あ、データスが捕まってにせものが出てきたか!)これもツボだったなあと。

 テーマとしても、子供たちに本当に大切なものは何か?ということを伝えられたと思うので、これはこれでアリと思います。大人には見え見えの展開でしたが(笑)

 ただ、せっかく幽霊船を出しているのに、にせゴーカイオーを出す必然性がなかったのと、シルバーに見せ場がなかったのが残念でした。

 逆にオーズの感想は、あっさりと。そもそも鴻上会長があんなことをしなければよかったんじゃね?って思っちゃいました。それじゃ映画にならんだろ(爆)

2011年08月22日 00:13 | URL | ズミ | 編集

Re: 観てまいりました

>ズミさん
コメントありがとうございます!


> ゴーカイジャー
「ゴーカイジャーの割に王道過ぎる」、っていうのが個人的に不満でした。もちろん子供向け作品としては
至極真っ当で正しい作り方なのですが、どこか突き抜けて欲しかったんですよねェ・・・それができるシリーズ
なので。要はちょっと期待し過ぎたかな~と。

シルバーは完全に後付けな扱いでしたね。おそらく劇場版の製作ってシルバー登場の前(TVより先に劇場版の
撮影に入った・・・ってインタビューで言っていたような?)でしょうから、あれが精一杯なのでしょうけど。


> オーズ
「オーズ」は基本、鴻上会長の暴走あっての展開ですからねェ・・・冬の劇場版もそうでしたし。

全体的な出来は決していいとは言えませんが、描きたいテーマが明確に表れていたと感じられたので、意外に
楽しめたのかもしれません。まあちょっとツッコミどころが多い気もしますが。

2011年08月25日 23:50 | URL | ひだっちょ | 編集

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【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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