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腹の底から叫べ! 「ホームランが聞こえた夏」

2011年08月30日 06:57

「ホームランが聞こえた夏」鑑賞。

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韓国に実在するソンシム学校高等部の野球部での実話をベースとした物語で、監督は「シルミド/SILMIDO」のカン・ウソク。ただ個人的な印象だが、描かれるエピソードの大半はおそらくフィクションだろう・・・と思われる(詳細は不明、パンフなどにもどの程度かは書かれていない)。判りやすくベタなんでね、結構。


ソンシム学校は聴覚障害者が通う、ろう学校だ。その学校の野球部であるから当然選手はみな耳が聞こえない。大きなハンデを抱え、コーチは掛け持ちの素人、それでも生徒たちは韓国の甲子園と呼ばれる「鳳凰杯」で1勝しようと日々懸命に練習に励んでいる。

そんな中、プロでも最高と云われる野球選手でありながら、飲酒による暴行事件によって球界追放の危機に面しているキム・サンナムが、名誉挽回の機会(というか点数稼ぎ)としてそのソンシム学校野球部の臨時コーチを引き受ける事になる。もちろん無理矢理に。

聴覚障害者ゆえ抱えてしまう問題の数々を背負った生徒たち、生き場を失い、自暴自棄に陥るサンナム、そんな彼らの奮起していく姿が軽妙なテンポで描かれていく。それが「ホームランが聞こえた夏」である。



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本作品を観ていて一番感心したのが”セリフのセンスの良さ”だ(まあ私のセンスなので当てにはならないけど)。軽快なセリフの掛け合い、心に響く訴え掛け、とにかく聞いていて心地いいセリフがポンポンと出てくる。本作はベースがコメディなのだが、このセリフのおかげかコメディ映画としても十分楽しむ事ができた。また扱う題材が題材だけに、クソ真面目な説教になってしまうであろう作風も、笑いの要素のおかげで上手く回避しているように観える。いや、だからこそよけい真摯な訴えにも思えた。少なくとも私は。




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健常者である者が、身体に障害を持つ人たちに対しどうあっても”違う目”で見てしまうのは、本能がもたらすモノであっていた仕方ない人間性だと私は思っている。そのくせ世間はそういった本質には目を向けず、あろうことか神聖化し、見せてしまう(何時間テレビとか)。「真面目に扱わないと罰が当たるぞ!」と云わんばかりに。

本作も一歩間違えばそういった罠に陥ってしまう可能性があった。が、それら全てを丸呑みし「同情される事を恥と知れ。お前ェらの方が変われよバカ野郎!」と言い放つ。「ハンデを持つ自分たちが勝てるわけがない」といった、彼らが当たり前に持っているであろう何処かある諦めの気持ちをズバリ指摘してしまうのだ。

これには驚いた。はれ物を触るが如く扱う事が多い日本のドラマや映画ではあり得ない(いや、まああるかもしれないけど)描写だ。だがその魂の叫びによって生徒たちは、野球をする最大の醍醐味である”勝つ事への欲”が急激に増幅していく。”ごっこ”が”本物”へと変化を遂げるのだ。



「ホームランが聞こえた夏」はこちらが恥ずかしくなるくらいのベタな青春映画だ。しかもその手法は限りなくアナログだったりする(だからこそ毛嫌いしてしまう人もいるだろう)。だが野球に対する、もっと言えば人間に対する愛は、どっかの不良TV映画なんかより比べ物にならないくらいに詰まっている。野球を観ない自分でさえそう感じられるのだ、野球ファンの方には是非観て欲しい作品である。


ってか宣伝部、もうちっとどうにかならんのか?日曜の昼間、銀座の映画館で客が5人だぞ!?「思わぬ拾いモノ!」なんて喜べないよ、ここまでお客が少ないと。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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