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人事と思うなかれ 「ツレがうつになりまして。」

2011年10月28日 07:13

「ツレがうつになりまして。」鑑賞。

       701ture01.jpg


夫がうつ病になった事をキッカケに付けはじめた日記を基にしたコミックエッセイを映画化。監督は「半落ち」の佐々部清、主演は大河ドラマ「篤姫」でも夫婦役で共演していた宮崎あおいと堺雅人。


佐々部監督の作品は、毎度きわどい”ベタ演出”を多様する。本作でも然り。ただ、自分はどうも彼の演出が肌に合うようで、今回の作品も思いのほか楽しむ事ができた。ただし感受性の違いに個人差があるのは間違いなく、人によっては毛嫌いしてしまうベタさになっている。ってのが大前提な感想。


劇中で描かれている事のどこまでが真実なのか、自分には判らないんだけど、エピソードに映画的な虚構はあまりなく(それこそベタな演出がそれを盛り立ててしまう傾向にある)、基本日々のエピソードを綴る事で物語が形成されている。物語における抑揚があまりないためエンタメとしての刺激は少ないが、だからこそ実話としての説得力があるとも云えるだろう。まあこの辺も好みが大きく左右するんだが。

もうひとつ、本作品を語る上で重要なのが、うつ病に向き合っている事実を真摯なカタチで描いているって事だ。もちろん症状には個人差があり、それが正解ではないのだろうが、事実向き合ってきたからこそ表現できた作品なのは間違いなく、浅はかな知識や勝手なイメージで観客を感動させようと云った、ありがちで姑息な手法には頼っていない。少なくとも自分にはそう感じられた。


それと、出演者に変な欲を出していないのも好感が持てる。ここ最近邦画ではチョイ役にどうでもいい豪華ゲスト(監督の縁や芸能事務所の関係など)がよく登場し辟易する事が多いのだが、本作では無駄な配役がほとんど見受けられない。逆に中野裕太といった使いにくいであろうタレントがキチンと画に収まっているのに驚いた。しかも少ない出番ながら、幾重かの人物像が見えてくる中々にいい役になっている。


うつ病というとネガティブな精神状態に陥る様がイメージにあると思うが、本作を観るとちょっと違った想いが沸いてくる。そもそも物事を悪い方向へ考える人など何処にでも居る(私もそう)のだが、普段は社会生活を円滑に送るためにそういった気持ちを抑え、生きている。ただ、うつになってしまうとそういった意志の伝達や気持ちの整理が思うように働かず、ネガティブな思想はより肥大し、表面化してしまう。

傍から見れば滑稽かもしれない、場合によっては周りに迷惑を掛けてしまうかもしれない、だがそれは本来あるべき人(自分)の姿であって、嘘のない自分を一般社会に見せてしまうだけ、それこそがうつ病における本質(側面でもいい)ではないだろうか?・・・歪んだ解釈かもしれないかもしれないが、それほど人は自分自身を抑制しながら生きており、本作での表現はその裏返しにしか思えないのだ、自分には。


ひとつ何かを掛け間違えば誰にでも成りえるのがうつ病であり、だからこそ間違った解釈をしたり認識をしてしまう(津田寛治が演じた彼のように)。身近ゆえに中々その実態に気が付かないのかもしれない。そういう意味で本作は、今だからこそ重要な意義を持つ作品と云えるだろう。


結構オススメ。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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