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五分咲きの華 「ロボジー」

2012年01月21日 19:11

「ロボジー」鑑賞。

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大体4年ごとと云う、オリンピック並のペースで作品を発表する矢口史靖監督の最新作。弱小家電メーカー、木村電気に勤める3人の社員が、ロボット博覧会に出品するための二足歩行ロボットを制作、だが完成間近に大破させてしまう。そこで、ロボットの中に人間を入れ急場をしのごうと試みるのだが・・・といった物語。


矢口監督が今のペースで作品を制作し続けている、その最大の理由が”映画に成りそうな題材を探して翻弄・取材をしていないから”だ。「面白そう」だとして出向いたとしてもそれは映画に成りそうだからではなく、単に自分のアンテナに引っ掛かっただけであって、映画になったのは結果論にすぎない、と云う事らしい。「スウィングガール」の頃の話なので、今もそうなのかは判らないけど。


で、映画化が決まると徹底した取材が始まる。彼が生み出す作品でのエピソード等々は、そういった”世界観の把握”による裏付けがあってこそである場合が多く、観ているこちら側にその知識で無くっても飛び込める、そんな大衆的なウェルカム感に溢れており、だからこそ監督名義なオリジナル作品でも勝負できるのだ。


もうひとつ、”日本的なエンターテインメント”であるのも人気の理由だろう。何をもってそう定義するのかは難しいが、決して背伸びをせず、無駄なサービス精神に頼らず(竹中直人以外)、今ある現実を描き出す。特にエンタメ作品では常套手段とされる”勝ち負け”にこだわらない、これが大きい。”勝っても負けてもお互いよく頑張った”が美徳として成立しやすい日本人にとっては、結構すんなり受け入る事のできる表現法だと思うのだが、意外に他ではやらない。だからこそ”矢口作品”が成り立つ。



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とまあ本作にはあまり触れずに褒めムードで語ってきたが・・・う~ん、実はそれほどでもなかったんだよねェ、今回の「ロボジー」は。もちろん目の付けどころは相変わらず秀逸だし、いつも通りに徹底した取材が成され、それが作品に生かされてはいるんだけど。


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目立って気になったのが人間関係のチグハグさ。前作の「ハッピーフライト」から顕著に表れてきた症状なんだけど、徹底した世界観の構築や、それをどう魅せるかにこだわるあまり、人を内面から描く事を置き忘れている、ような気がした。本作で云えば老人・鈴木と木村電気の3人の関係性や、孫たちとの触れあい、吉高演じるロボットオタクな大学生とのやりとりなど、面白さはあっても心には響いてこない。ちょいズレによる人間描写を得意とするためなのか、ストレートな感情表現までもズレてしまう、ってかヘタにさえ見えてしまう。



矢口監督ってこれまで純粋な恋愛モノを撮っていない(「アドレナリンドライブ」も恋愛モノとしては変化球すぎるし)、極端に云えば恋愛要素すらほとんど扱ってないと思うんだけど、その姿勢が今になって悪いカタチで表面化した、ってのは考え過ぎだろうか?例えば「ウォーターボーイズ」や「スウィングガール」なんかは、人としてはまだ未熟である学生だから不器用でも気にならなかったけど、人を描く上でさすがにもう避けて通れない処まできている、なのにそれでも避けちゃう、だからチグハグに映っちゃう、って感じ。・・・まあそれが”矢口的”人間描写であり、恋愛描写なのかもしれないけど。・・・勝手な想像だけど。



日本人監督、エンタメ界の華として輝き続けて欲しいんだけどねェ・・・あんま居ないから。
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雑記(気になった事など)

【訃報】「トップガン」をはじめとする数々のアクション映画を手掛けてきたトニー・スコット監督が亡くなった。しかも自殺であるという可能性が濃厚と報道されている。もちろん他人の心の中が分かるはずもないんだけど、いい意味で頭を使わずスカッとする大作を連射(ここ最近は快作が多かった)してきた監督だっただけに、「何故?」という思いがどうしても頭から離れない。ホント人の気持ちは複雑なのだと実感する。ご冥福をお祈りします。

プロフィール

ひだっちょ

Author:ひだっちょ
埼玉在住のおっさん(パソコンは初心者)
性格:人見知りが激しく偏屈(ヒドイね)
趣味:映画(ホラー以外何でも)
定期購読誌:「映画秘宝」
        「HYPER HOBBY」
TV番組の好み:お笑い番組全般と特撮番組をよく観る.アニメ・ドラマは少々
好きな映画:「グラン・ブルー」
        「あの夏いちばん静かな海」
好きな戦隊:「タイムレンジャー」
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※個人的に「パワーレンジャー」の日本放映を願っている(切実に!)

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